ますます花壇で咲くモノより、道端や公園の片隅、空き地で咲くのが多くなっています。誰かが植えているのでしょうけど、なんかちょっと疑問に思ったりして・・

 

 

 野生度の高い所では生きていけないのでしょうけど、人が関わっている所は競争相手も少ないのかも知れません。

 毎年同じところで咲くことが出来ています。

 

 

 「シラー・ペルビアナ」です。

 でもこの花も別名がいくつかあります。

 和名は「オオツルボ」です。 漢字では「大蔓穂」です。 

 

 

 キジカクシ科、ツルボ(シラー)属の多年草です。

 見るからに和ではありません・・・。生まれ故郷は地中海沿岸の南ヨーロッパや北アフリカだそうです。 


 

 手入れもされなくてもしっかり根を下ろして暮らしています。

 

 

 噂の別名があって、それが「ワイルド・ヒヤシンス」というのです。

 なんとなく頷いたりしますが、イマイチ感もあります。

 

 

 学名が名前になっていますが、このペルビアナということはペルー産ということになります。

 

 

 でもこの花は地中海沿岸生まれなのでペルーとは関係ないそうです。

そしたら、17世紀にこの花がスペインの南部で発見されて、それで美しいというのでイギリスへ舟で持ち帰ったそうです。その船が「ザ・ペルー」という名前だった・・という実にいい加減な名付けだったそうです。

 

 

 まさか、船の名前が・・関係は全くないのでですね。  

 

 

 

 

 

 地下には鱗茎がありますが、食べられないように毒をもっています。

 葉っぱは根生して20~30cmくらいの広線形で、鋸歯はありません。

 花は説明が難しい・・写真をどうぞ・・です。

 

 

 ツボミの様子も特徴的で、ツボミだけで花も分かります。

 花色は青紫色が多いのですが、白も偶にあります。

 

 

 ゆるくそった小さい花びらが6つ、目立つ雄しべが6つで白~淡黄色い葯がポイントになっています。

 

 

 雌しべは1つです。花の咲く順番が決まっていて、下から上、外側から内に向かって咲きます。

 

 

出来る果実は蒴果です。種子にはアリに運んでもらう作戦の「エライオソーム」がついています。