何故か2~3年あまり見なかったせいで、とても懐かしい感じになっています。

小さくて、道端が得意ですが、よく見るとなかなかのもので、特色もある花です。

 

 

 「キュウリグサ」です。 漢字では「胡瓜草」です。

 ムラサキ科、キュウリグサ属の多年草です。

 日本全国に咲いています。

 

 

 別名「タビラコ」ですが、七草のタビラコとは全然違います。

 

 

 なんで、キュウリかと言うと、この葉つぱを揉んで匂いを嗅ぐと「キュウリ」の匂いがするからです。

この花を採って、匂いを嗅いでいる人がいたら、きっとこの花のことを知って、クンクンしている人です。

 

 

 この葉っぱ、上についているのは柄がないのですが、下の方の葉には長い柄があります。 

 

 

 そして面白いのが茎先に「サソリ型花序」という珍しい名前の花の付け方をします。サソリってスゴイけど、なんか、小さいカタツムリを見ているような感じです。

 

 

 花はなんとも薄い青紫色で、中心部に黄色い副花冠があって、スイセンみたいです。そして、よく見ると茎もなんか捩れているとか・・結構、難しい、扱いにくい、気まぐれ、かも・・。

 

 

 こんな1cmにも満たない花ですが、花の中心に穴が開いていて、その中に雄しべが5本、雌しべが1本あって、花粉を運んでくれる虫を待っているのです。

 

 

 こんな小さい花の、小さい穴に来てくれるのが、ヒメヒラタアブという小さい虫です。 ホント、上手く出来ているものです。

 

 

 似たような花があります。「ミズタビラコ」「ハナイバナ」「ノハラムラサキ」などです。