近所の道沿いの植栽ですけど、ツル性の植物がいっぱい・・
まるで「小藪」状態ですが、黄色い花がたくさん咲いています。
垣根や公園でアーチ状に作られているのを見ますが、こんな自然ぽくなっているには初めてです。
「カロライナジャスミン」です。
マチン(フジウツギ)科、ゲルセミウム属の常緑ツル性低木です。
故郷は北米南部~中央アメリカです。
カロライナ・・って?・・なんか女性の名前かと思ったら、アメリカの地名だそうです。 ノース・カロライナ州、サウス・カロライナ州があります。
自分的には「カロライナ」→「キャロライン」→「スイート・キャロライン」です。 ♪あのニール・ダイアモンドの作った歌です。
ジャスミンの名前をもらっていますが、ジャスミンはモクセイ科のソケイ属なので、赤の他人です。
この花には別名で「トランペット・フラワー」、「イエロー・ジャスミン」、「イブニング・トランペット」、「トランペット・フラワー」、「カロリナ・ソケイ」、「ニセジャスミン」などがあります。
ジャスミンとはちょっと違うのですがいい香りもします。
この花には、一重タイプと八重咲きがあるようですが、八重咲きは香りが弱いと書かれています。
葉っぱは対生について、倒卵形でやや光沢のある葉です。
そして花はこの葉腋について、形はロート形。これもトランペット形と形容されています。
でもこの花は毒持ちで、特に根茎には多いようです、アルカロイド系の毒で、呼吸麻痺や中枢神経に刺激を与え、血圧低下なども起きるようです。でも逆に薬効としては喘息・神経痛・リウマチ・消化不良などに効果があるそうです。
そしたら、資料にはこの花に姿形がよく似ているのに、世界最強の毒をもつ、「ゲルセミウム・エレガンス」というのがあるそうです。
ということはこのカロライナジャスミンは他の動物などの食害を防ぐために、猛毒を持つゲルセミウム・エレガンスの真似をしているのかも知れません・・とすると賢いヤツです。
そういえば、ご近所では白い花の「ハゴロモ・ジャスミン」の方が多い感じす。
筒状になった花びらを取り外してみました。
萼片は5つ、花びらは先のところで5つに中裂しています。
雄しべは5つ、雌しべは1つです。 柱頭は4つに分かれていました。
図鑑では雌しべの長い長花柱花と短いタイプがあるようです。
出来る果実は蒴果です。