何年か前に春に残雪の山々を見たくて登った山頂にありました。
その後も何回か登っていますが、花は見ていません。
この信州の低山ですけど、地元の方々に愛されている山、名山です。
そしてその山頂にあったのが・・この花壇です。
山野の自生地は激減しているって・・もうずっと前に聞いていました。確かに、山で出会うことは殆どなくなりました。もっぱら植物園などが多くなりました。
すでに多くの県で絶滅危惧種に指定されています。
「オキナグサ」です。 漢字では「翁草」です。
キンポウゲ科、オキナグサ属の多年草です。
東アジアの暖温帯、日本では本州~九州の河川敷とか草原が住みやすいそうです。海外では朝鮮~中国にかけてです。
地方名が「ネコグサ」「テングノモトドリ」「ガクソウ」「ゲイシュンカ(迎春花)」など。
根出葉は2回羽状複葉です。長い柄があって束生しています。小葉はさらに深裂しています。また、茎に付く葉っぱは3枚が輪生します。柄が無くて基部が合着しています。そして線状の裂片に分裂しています。
何と言っても、葉っぱや茎にある白い毛です。
花は花茎の先に1つ咲きます。咲き初めは下向き、俯いて恥ずかし気に、そしてだんだんと上向きに咲きます。
萼片が6で、これが花びら状に変身しています。雄しべも雌しべもたくさんあります。雄しべの葯が黄色くて目立ちます。
キンポウゲ科らしく全草が有毒です、さらに汁腋でも皮膚炎になることがあるそうです。でも、毒は薬でもあるので、根が漢方として「白頭翁」というそうです。
最近は「セイヨウオキナグサ」が紹介されているとか・・花も白、赤、藍色、赤紫など多様だそうです。
万葉集でも謳われている山野草です。