一度聞いたら忘れられない名前です。
すぐに名前は覚えましたが、花はなかなか複雑そうです。
「コチャルメルソウ」です。
漢字で書くと「小哨吶草」ですが、字画は少ないけど、読めないし絶対書けない。
ユキノシタ科、チャルメルソウ属の多年草です。
本州~九州の山地の渓流沿いや湿気のある林床で暮らしています。
見つけるの大変で、ほとんど偶然です。
そもそも意味もワカラン・・でしたが、チャルメルとはあの「チャルメラ」のこと、ラッパです。
でラーメンをすぐ思い出しますが、チャルメラは中国の楽器だそうです。「豆腐、トウフぅぅぅぅ」で吹くのもそうだっけ?
でもこの名前、江戸時代にはすでにそう呼ばれていたそうですから、本物です。
調べて日本固有種だってわかった時、いっそうお気に入りになる花があります。
これもその一つですが、小さすぎてよく分かりません・・。
ちょっとした風にも揺れるし、変な斜面にあったりして暗いところが多く・・パチリも大変。
そして、なんでこのか細くて小さい花がチャルメラなのか? 調べると、なんとこの果実の形がチャルメラに似ているからだそうです。見たい!。山野草なので引き抜いたりしていないので現物は未確認です。
花の後に地中に鱗片状の葉っぱを互生させたランナー(走出枝)を出して繁殖するそうです。
葉っぱは根出葉は互生してつきますが、長い葉柄があります。
カタチは広卵形~卵円形で基の所は深心形。縁には浅く5裂し、不揃い鋸歯があります。
花は20~30cmにもなる細い花茎をすっと伸ばします。細かくて大変ですが花茎に短い腺毛がたくさんあり、先のほうに2~10個くらいの花を付けます。
図鑑では、「萼筒は浅い倒円錐形で線状突起が密生し、萼裂片は5つ、花びらも5つで紅紫色や淡黄色で4mmくらいの羽状に細かく細かく6~9裂しています(これってフィッシュ・ボーンです)。
雄しべは5つで萼裂片と互生して花盤上についています。雄しべの葯が淡黄色。雌しべの花柱は2つ。」 と説明されています。
ところで、この仲間、世界には20種くらいあるそうです。
日本には、「チャルメルソウ」や「コシノチャルメルソウ」などがあります。
出逢ったも誰が誰か?・・わかりませんけど。
そしたら、日本は固有種も多く、この仲間では多くが固有種で日本で暮らしているようです。
「マルバチャルメルソウ」、「エゾノチャルメルソウ」、「モミジチャルメルソウ」、「コチャルメルソウ」、「ツクシチャルメルソウ」、「シコクチャルメルソウ」、「タキミチャルメルソウ」、「ヒメチャルメルソウ」、「コシノチャルメルソウ」、「チャルメルソウ」、「ミカワチャルメルソウ」、「オオチャルメルソウ(紀伊半島型と四国・九州型があるそうです)」、「トサノチャルメルソウ(四国型と九州型があるそうです)」
そんな貴重なチャルメルソウたちですが、やはり「絶滅危惧種」に指定されているのもいくつもあるようです。
出来る果実は蒴果です。
なんか不思議な世界に迷い込んだような気持ちです。
ひたすらパチリしていました。