水仙もそうでしたけど、これもまだまだいろいろな品種があって、これから花を開くモノも多くあります。
といっても他にいろいろの春の花が顔を出したので、話題としては少なくなっています。
ツバキですけど、2~3年前から気になって、気になって‥いました。
今年、別の植物園で見つけました。
でも「名札も名刺」も付けていません。
そこで植物園の専門の方にお聞きしました。
「正確な名前は分かりませんけど、多分『ミナトノアケボノ』か、その仲間」だそうです。
で、写真を撮ってさっそく調べてみましたが、これがなかなか・・資料が見当たりません。
「指名手配」しても難しそうなので、いろんなネットや図鑑で一番それらしいのを探してみました。
やはり植物園の方のおっしゃっていた「ミナトノアケボノ」が一番近いのです。
なので、「信じる者は救われる」で、ミナトノアケボノとして書くことにしました。
ツバキ科、ツバキ属の常緑低木です。
漢字では「港の曙」となります。
でもこの「ミナトノアケボノ」という名前は、ボケの品種にもあることが分かりました。
また、ミナトが付くツバキとしては「港の春」とか「港の華」というのもあるとか・・。
暮らしていけるのは暖かい所だそうで、東北の南部以南だそうです。
一番の特長は「花のつくりと匂い」のようです。
なにせ椿としては少数派の「匂い椿」として有名だそうで、もちろんこころよい香りです。
花を見ればすぐに他の一般的なツバキやサザンカとのデザインの違いに気が付きます。そして、ちょっと「コレ、椿?」って思います。
でも、なんというか、可憐、つつましい、優美・・・どうしましょう・・です。
まるで大きな内花被片が3つ、小さな外花被片が3つで構成されているようです。
もちろん園芸品種なのですが・・この親を見ないと分かりません。
そしたら、親のツバキは「関東月見車(かんとうつきみぐるま)」というのと「姫山茶花(ヒメサザンカ)」というのが親だそうです。
もちろん両方とも知りません。
関東月見車というのは、ネットに掲載されていた説明をそのまま転記すると・・
「淡桃色の底白で一重又はラッパ咲きか筒咲き、小輪で6~7cm。花弁は5~7枚で弁端は凹頭、筒しべ、雄しべの数は少なく花糸は乳白色、葯は黄色で結実する。葉は濃緑で倒卵形『椿花集』に「三妻」と記されている品種が現在に伝わったもの。早咲きの月見車と区別するために1972年頃に命名、もともとは多摩地域で「桃侘」と呼ばれていたもの」とありました。
もう片方の親の「ヒメサザンカ」は、冬に芳香のある白い花を咲かせるツギキ属の小高木です。
自生しているのが、琉球列島ということで固有種のようです。奄美諸島、沖縄本島、久米島、石垣島、西表島などの島々で暮らしています。
そして、ツバキですが、普通のツバキとは系統が異なるグループだそうです。
花は11~12月に葉腋から単独に、またごく短い柄があり下向きに咲くそうです。花弁は白く、径も小さくて2.5~3cmで、普通のツバキの半分くらいです。
でも何と言ってもよい香りをだすので、他のツバキとの交雑が昔から沢山されていたようです。
この親の特徴を生かして作られたようです・・。
やっぱりオトメやヒメは親戚、縁者も美しい・・・。