ウチの近所ではなぜか花壇で咲かせている方がいません。もっぱら空地や道端で頑張ろう・・しています。
当たり前になっていました・・お久しぶりです。
「ツルニチニチソウ」です。 漢字では「蔓日々草」です。
キョウチクトウ科、ツルニチニチソウ(ビンカ)属のツル性常緑多年草と低木です。 この姿と名前ですから、木とは思えませんけど・・。
別名に「ツルギキョウ」とも呼ばれます。
もともとの故郷はヨーロッパですが、今や世界各地へ広がっているそうです。
花の形がニチニチソウに似ているから付いた名前のようですけど・・似てます? 似てるけど名前にするほどニチニチソウって有難いって思っていないそうです。
これと、小型の「ヒメニチニチソウ」が普通に植栽されているのと、特に葉に斑入りのものが人気者です。斑には白いものと黄色があります。
そして、茎が地面や石垣、垣根などに這い、節から次々に根を出して増えることができます。
キョウチクトウ科なので・・やっぱり毒もちでした。ビンカアルカロイドという毒成分のようです。
葉っぱは対生について卵形で全縁です。光沢のある角質です。葉の縁と裏面に毛があります。この対生する葉の片方の葉腋から花柄を出します。
花はスイセンなどのように副花冠があります。スイセンほど立派ではありませんけど、五角形に近いカタチです。花は筒状で大きく5つに裂けて、やや捩れて平開します。花筒の中には白い毛があります。
萼が細く尖った感じで5裂します。
雄しべは5つで黄色い葯が目立ちます、雌しべ1つ。でも外からではよく分からないので今回はカットしてみました。
上の写真の中央のが雌しべです。
雌しべの柱頭に白いモヤモヤっとしたものがあります。
この花、結構長くいつも何個かが咲いている感じです。でも1つの花は1~2日で萎んでしまうそうです。ってことは次々に順番を決めて咲き続けるのでしょうか。
出来る果実は円柱状の袋果です。
このツルニチニチソウ、生態系被害防止外来種で、その中の重点対策外来種になっています。へぇぇぇって感じ。そんな邪魔者扱いではなくて堂々と植えられて、鑑賞されてますけど。