この冬の陽気で例年よりも10日前後も早く咲き出したものと、いつも通りのものがあります。でもいずれにしても植物たちも困惑していると思います。

 

 

 この花、ツボミが出来てから開花までじっくりと様子をうかがっていました。

そして一気に見ごろになりました。

この花のツボミも年末から膨らみ出していました。

 

 

「ミツマタ」です。 漢字では「三又」とか「三椏」と書きます。

 

 

 ジンチョウゲ科、ミツマタ属の落葉低木です。大きくても1~2mくらいです。

 故郷はこれも中国中南部~ヒマラヤにかけてですから、昨日のジンチョウゲと同じです。

 

 

 ジンチョウゲと同様に昔から栽培もされて、特に江戸時代には紙の原料で、コウゾなどとともに栽培されています。高級紙、紙幣になります。

 

 

 別名もあります。「ミマタヤナギ」とか「ムスビギ」という名前を付けられています。

 

 

 とにかく、親兄弟全員、必ず今年出た枝は3つに分かれます。

 これが一番の謎なのですが、まだ答えは見つかりません・・。

 三角関数、三国志、三角関係、三位一体、三種の神器、三宝分山、三俣蓮華、三国境・・・・こっそり教えて欲しい!。

 

 

 葉っぱは互生してつき、長楕円形~披針形で、先が尖り、基部は長いクサビ形。全縁です。

 

 

 花は人気です。でもいわゆる花びらはなくて、萼がその役目をはたしています。

萼筒の先が4つに裂けて花びらのようになります。この萼の内側が鮮やかな黄色です。外側には細かい毛が密生します。 

 

 

 雄しべは8つ、その内の4つが長くて、外側から少し覗けます。短い雄しべが4つ、雌しべは1つ。

 

 

 

 

 

 

 甘い香りが漂います。

 

 

 出来る果実は核果です。 

 赤い花も少しずつ見られるようになりました。