近くでもたまに大木に出会えます。

 大きな公園や寺社の敷地にあったりしますが、何気なく見上げてみると、ありました。欲しいものが・・。

 

 

 「ヒマラヤスギ」です。 漢字で「ヒマラヤ杉」です。

 マツ科、ヒマラヤスギ属の常緑針葉樹です。

 

 

 生まれ故郷は名前のとおり、ヒマラヤ山脈の西部の標高では1500~3200mの厳しい環境で生きています。

そして、故郷では40~50mにもなる巨木です。きっと圧倒的な存在感なのでしょうね。信仰の対象になっているかも知れません。

 

 

 円錐形の樹形で地面に水平になるような枝と垂れ下がるようについた小枝で良く分かります。 

 

イメージ 1

 

 葉っぱは短い枝に束生して、長い枝には螺旋状に散生します。針形で、断面が三角や丸形です。

 

イメージ 2

 

 雌雄同株で異花です。

 雄花は4~6cmの松かさで、初めは淡緑色で後に茶色ぽくなります。大量の花粉を飛ばし、花粉を出し終ると落花します。

 

 

 

 雌花は5mm程度と小さいので目立ちません・・でも、出来る球果はデッカイです。その松かさは樽形の12月頃に成熟します。

 熟すとちょっと触れただけでもバラバラと崩壊して翼状のタネを落とします・・・なので、この形は樹の上にあって、なかなか手に取れません。

 

イメージ 3

 

 この球果が成熟するには時間がかかります。例えば、山で多い、モミやシラビソでは半年で熟しますが、このヒマラヤスギは早くて秋にできて翌年の1年後、時には数年かかることもあるそうです。

 

 

 日本の代表の松の赤松、黒松も1年半かかります。

 そして、ほとんど方は気が付きませんが、ずっと上にありました。

 

 

 葉っぱのすき間を探してもカメラを構えてウロウロしていると、こいつは怪しいヤツ・・と思った気品のありそうなおば様が「あのーー、何を探しているのですか?」と聞かれました。

 

 

 指をさして、「アレです」と示すと、「まぁ、大きな松ぼっくりねぇぇぇ」
 

 

 まだ残っているのも春の強風なので、落ちたりします。

ラッキーだと、落ちてしまったのをゲットできることもあります。

 下のは何年か前のものです。こんな状態で地上に落ちるのは珍しい・・ので、有難くいただきました。

 

イメージ 6