でっかいヒマラヤスギについて書いたので、憧れのヒマラヤの名の付く花を思い出しました。こちらは春に咲いてくれます。
「ヒマラヤユキノシタ」です。 漢字では書かないかも。 ユキノシタは「雪の下」と「雪の舌」か。
ユキノシタ科、ヒマラヤユキノシタ属の常緑多年草です。
故郷は中国から西へアフガニスタン、パキスタン、北はネパールやチベットです。
くり返しになりますが、なにせ憧れの「ヒマラヤ」ですし、繊細な山野草の「ユキノシタ」がついたんですから最高です。
でも「ユキノシタ」、日本の山野草とは花が全く違います・・。
とにかく葉っぱが大きい。葉の説明には「キャベツ形で螺旋状に茎に付きロゼットを作る」となっています。
匍匐する根茎があり、そこから根茎をだして、大きな団扇形の葉、光沢のある葉を広げます。そして常緑なのがすごい・・。
そしてヒマラヤユキノシタというのは「ベルゲニア・ストラケイ」という品種のモノに付けられた和名だそうです。
この属は世界広しといえども10種くらいしかないそうです。なので、仲間も少なくて貴重な属かもしれません。
.
その10種にそれぞれ和名のあるものもあるようで、「コルディフォリア」には「シベリア・ユキノシタ」という和名がありました。
さらに別名もあり「ウインター・ベゴニア」とか「オオイワグンバイ(大岩軍配)」とかありました。
はるかに万年雪をいただく高山を見ながら育ってきたこの花は、日本には明治時代に連れて来られたそうです。
花びらは5枚とか6枚が多いようです。
花はピンク色が基本色ですが、赤や白もあります。
萼の形と萼片です。 なんか可愛らしい萼です。
以前に分解した写真がありました。
花びらを2枚とって雄しべ、雌しべの様子をみました。
花のつくりは
雄しべは10、12本です。
雌しべは1つで柱頭は2~3裂しています。
そしたら萼片も花びらの枚数と対応して5~6つです。
雄しべ、雌しべをカットしてみました。
雌しべをアップしてみました。
柱頭が分かれています。
雄しべのアップです。
出来る果実は蒴果です。