同じモノに違う名前がついていることがよくあります。

悩ませてくれます・・・、それですぐに思いつくのが「ジャノヒゲ」と「リュウノヒゲ」です。 蛇と竜です。

それについている「鬚(ひげ)」です。 どちらも本物をちゃんと見たことがありません。

 

 写真は「ナガバジャノヒゲ」です。

 

 悩むのはジャノヒゲとリュウノヒゲを別ものとして記載されているのがあるからです。以前調べた時に「ジャノヒゲは葉が細く長く40cmになり、花が下向きに穂状となって咲く。リュウノヒゲは矮性の小型品種」とありました。
 

 

 「ジャノヒゲ」です。 漢字では「蛇の髭」です。

 キジカクシ科、ジャノヒゲ属の常緑の多年草です。

 生まれ故郷は東アジアです。日本では北海道の南部から南はフィリピンまでのようです。

 別名が「リュウノヒゲ(竜の髭)」です。

 

 

 ところで、この名前について別に疑問にも思っていませんでしたが、改めてこうしてみると、ヘビに髭ってあったっけ?・・そして、竜です。確かに竜にはヒゲが書かれていますね・・でも竜は見たことがありません。

 

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 で、悩んでいると、「ジャ」ではなくて「ジョウ」が転訛したものという説明がありました。それは、本当は「ジョウノヒゲ(尉の髭)」というそうで、「尉」というのは、能面で老人の面を「ジョウ(尉)」というのだそうです。

 

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 根っこがスゴイそうです。太くて紡錘形になっていて、これを「麦門冬(ばもんどう)」という生薬になるそうです。解熱・強壮に効果を発揮します。

 

 

 だいたい、良く見えた時がこんな感じなので、普段は殆ど分かりません。

 世間にアピールしたくないのかも・・。

 

 調べると、もともとはユリ科になっていました。花びらは6枚、この花被片に囲まれて雌しべがあり、その雌しべの付根の子房が膨らんで果実になります。この果実の果皮がすぐに脱落というか剥けてしまい、胚珠が外に出ます。これは種子でした。

 

 

 本当は、いくつか種類があるそうですが、詳しくは分かりません・・。

 それにしても鮮やかな「コバルトブルー」色です。

 

 そしてついに別のも見ることが出来ました。

 こちらは薬草園にありました。

 「セッコク・リュウノヒゲ」というそうです。

 

 

 近縁種なのですが、全く区別もできません。

 

  それにしても見事なコバルトブルーです。

 

 

 さらに上でも登場した「ナガバ・ジャノヒゲ」です。

 

 

 思わず、葉っぱを横にしてひろげて見ようとし、手を離すと基に戻ってなかなか撮れません。

 

 

 この葉っぱの細長いのを「竜のヒゲ」に例えたそうです。

 

 悩ませてくれた「ジャノヒゲ」です。

 ナガバとか、オオバとかが付きません。

 

 

 

 

 他の別名もあります。「ネコダマ(猫玉)」です。

蛇、次に竜、そして思いもよらずに猫です。 それも猫鬚ではなくて猫玉です。

 

 

 品種として記載されているのが

「オオバジャノヒゲ」というのがあるそうです。

 これは日本固有種です。

「ナガバジャノヒゲ」とは葉が30~40cmになるものをいうようです。

 

 

 そして園芸品種として有名なのが「チャボリュウノヒゲ」というそうです。