この花もこの時期にはよく沢沿い、谷地で見ましたが、その時はちゃんと見ることもせず、ひたすら歩くだけでしたが・・・
花のない時に木や葉を見ても名前は殆どわかりません・・。
でも特徴ある花を咲かせてくれると、なんとか思い出すことが出来るのもあります。
この花はその一つでした。
「サワフタギ」です。 漢字では「沢蓋木」です。
ハイノキ科、ハイノキ属の落葉低木です。
故郷は東アジアから東南アジアです。日本では北海道~九州の山地、その沢添いの湿気のある所です。 沢を蔽いつくすようになるので、沢をふさぐ・・から付きました。
日本以外では、朝鮮半島、中国、台湾、ベトナムやヒマラヤ周辺までです。
別名に「ルリミノウシコロシ」というのと「ニシゴリ」というのがあります。
葉っぱは互生して楕円形や倒卵形、その先が尖ります。反対の基部も細くなりクサビ形です。 葉の表面に細かい毛があってザラザラします。縁には細かい鋸歯があります。
そしてこの時期に白い花が咲きます。
この時だけ名前がわかります。
枝先に円錐花序が付きます。
花は花冠が5つに裂けて花びら状になります。
雄しべは沢山あって、花びらより長く出て目立ちます。
雌しべは1つです。
今回、改めてメモを見返すと、別名の「ニシゴリ」と言うのは、錦織のことです。
それは「樹皮は灰褐色で細かくひび割れる。材を焼いた灰は錦織染めの染色における媒染剤として使われた」からです。
また、「ルリミノ・・」というのは、出来る果実はゆがんだ卵形で、熟すと藍色がかった美しい瑠璃色になります。そこから付いた別名です。 でもなんでウシコロシなの。
また、「ルリミノ・・」というのは、出来る果実はゆがんだ卵形で、熟すと藍色がかった美しい瑠璃色になります。そこから付いた別名です。 でもなんでウシコロシなの。