大木です。

 この季節に白く雪をかぶったように見事です。

 名前で有名になったのですが、訂正したほうがいいようで・・・

 

 

 「ヒトツバタゴ」です。  漢字も変ですけど「一つ葉タゴ」とか「一つ葉田子」となっています。

 モクセイ科、ヒトツバタゴ属の落葉高木です。

 環境がいいと20メートルにもなります。

 

 

 で、このヒトツバタゴの別名が「ナンジャモンジャノキ」になっています。

 俗称で呼ぶのなら別にいいのでしょうけど、ちゃんとした植物園で「ナンジモンジ」と名札がついているのは・・ちょっと不正確ではありませんか・・。・・って言っている人がいました・・・。

 

 

 そしたら、この「ナンジモンジャ」というのは他にも多くの木に別名として付けられている名前だそうです。 「クスノキ」、「イヌザクラ」、「ボダイジュ」や「ニレ」にもついているそうです。

 

 

 故郷は東アジアのようで、中国、台湾、朝鮮半島と日本ですが、日本の自生地が隔離された地域になっていて不思議です。

 専門的には「周伊勢湾要素植物」というようですが、自生地が岐阜県の東濃、木曽川の周辺、愛知県の犬山市だそうです。そして離れて対馬です。

 

 

 現在の自生地も謎ですが、花というか、木も雌雄異株ですが、なんと、雄花をつける株と、両性花をつける株があるそうです。

 ということは雌花をつける株がないということだそうで、このような花の付け方を「雄株・両性花異株」というそうです。

 

 

 なんかそれだけでもう興味シンシンです。

 そして資料をしらべていたら、なんと「ギンセクセイとヒイラギ」の交雑種という説もあるそうです。 でもこんな大木になるのでしょうか?

 

 

 ちょっと気になる名前ですが、聞いたら、なぁぁぁんだ・・です。

「タゴノキと言うのがうり、そのタゴノキはトネリコのことですが、タゴノキに似ているから、そしてタゴノキの葉っぱが複数なのに対して、コレは単葉なので、合わせて、ヒトツバタゴになってそうです」

 

 

 花はこのような花です。 

 花冠が深く深く裂けて、ひらひらの4つの花びらになっています。

 これに雄しべが2つ、雌しべが1つです。

 

 

 

 花びらの基部に雄しべ、雌しべがあります。

 

 

 そして出来る果実は楕円形の核果です。秋に黒く熟します。