毎年、冬の花が少なくなった頃に、この果実を見ていました。
で、今年は果実が割れて、中の種子が見えているのに逢えました。
「トベラ」です。 漢字では「扉」です。 なんとも樹の名前には・・?いいのかな。
扉つまり、ドア、ドアと言えば、自分にとっとは、あのジム・モリソンの「ТHE DOORS」です。関係ありませんでした。
じゃあ、英語で「ドア」って言うの・・⇒言いません。
「海桐花」という字もあります。
トベラ科、トベラ属の常緑低木です。 2~3mほど。
東北の南部~沖縄まで。朝鮮南部、中国、台湾で暮らしています。
葉っぱは茎の上のほうに集中するように互生して付きます。
革質で濃緑色、全体にツヤありで全縁です。すこし内側に反って巻いてます。
花は4~6月で、今年の枝の先に白い花を上向きにたくさん咲かせます。
雌雄異花です。
そして、出来る果実は蒴果で、球形。灰褐色に熟して3つに裂けます。
もう少しするとそこから赤い種子が顔をだします。
枝、葉や根にも悪臭あり・・と書いてありますが、そんなには感じませんでした。
少し持ち帰って・・
そしてトベラと言えば、よく一緒に植えられているのが、コレです。
「シャリンバイ」です。 漢字では「車輪梅」です。
別名は「タチシャリンバイ」とか「ハマモッコウ」など。
暮らしているのは本州中部以西~四国や九州、沖縄です。台湾や中国南部にもいます。
海に近いところでよく見れます。上の「トベラ」がまるでペアのように植えられていたりします。
花は春が主ですが、時々秋に咲いたりもしています。
そして果実がたくさん成っていました。
都市の公園などで植栽されているのはそんなに大きいものは見ませんけど・・
潮風や大気汚染にも強く、防砂林としても有用、いい木なのだそうです。
葉っぱが車輪のように見えるので付いた名前ですが、葉が輪生しているのではなく互生に付きます。
この樹皮から採れる褐色の染料が、あの「大島紬」に使われるので有名です。
シャリンバイもは細かくは何種類もあるそうで「ホソバシャリンバイ」、「ヒメシャリンバイ」、「マルバシャリンバイ」、「シマシャリンバイ」など、主に葉っぱに違いがあるようです。
出来る果実はナシ状果です。
熟してくると表面に白い粉が出ます。 これは美味しい証拠・・・
と思ったら・・食用には不適だそうです。
気になる果実をカットしてみました。
種子はこんな感じです。