標高1500メートルくらいの山で夏に会いました。 山では「ミヤマダイコンソウ」です。

 里でこんな秋に咲いているのを見たのは久しぶりです。

 

 

 「ダイコンソウ」だと思います。  漢字では「大根草」です。

 ダイコン・・・に似ているなら、アブラナ科だと思いますが、なんとコレはバラ科でした。

 バニ果、ダイコンソウ属の多年草です。

 

 

 ほぼ全国の山野で暮らしています。 日本以外では中国にもいます。

 草丈は50~80cmくらいです。

 

 

 茎も細く、葉が密生するのでもなく、なんかか弱そうな感じです。

 

 

 葉っぱは根生葉が羽状複葉で、先の頂小葉が特に大きく目立ちます。側葉は大きさもバラバラって感じ、茎につく葉3裂します。

 

 

 花はバラ科らしく、雄しべも雌しべもたくさんあります。

 萼片が5、花びらが5つです。

 

 

 この花のチャームポイントは雌しべの花柱のようです。

 なんと、花柱に節があってそこで捩れるというか曲がるのです。

 そして花の後で花柱が伸びて関節から先が取れてしまいます。

 

 

 そしてこの先がカギ形に曲がった果実になります。

 出来る果実は痩果です。

 

 

 このダイコンソウの名前は「葉っぱがダイコンの葉に似ている」からだそうです。

 でも薬草だそうで、生薬で「水楊梅」(すいようばい) で、利尿、強壮、消炎などです。