これを見つけると、条件反射が起きます・・。ついつい触ってしまいます。

 これもあちこちでいっぱい触りました。

 いつでも、どこでも・・みんなネバネバ。

 

 いつもは東北の山でネバネバしますが、今年は天気も悪く・・信州でネバネバしました。

 「ネバリノギラン」です。 漢字では「粘り芒蘭」です。

 

 

 ノギラン科(キンコウカ科)、ソクシンラン属の多年草です。

 北海道~本州の中部以北、四国の石鎚山~東赤石山、九州の九重、阿蘇山などの山地~高山帯の湿った草地で生きています。

 日本固有種です。

 このネバネバの正体とは・・「基本的には糖を多く含んだ糖たんぱく質から出来ているそうです。

 

 

 とにかく、花は地味中の地味。でも花を触ると「ネバネバ」「ベトベト」です。

 根茎が太くて横に伸びるそうです。

 葉っぱは、根生葉は束生して広線形〜線状披針形で先が尖ります。脈もたくさんあります。 花茎は25~50cmもあります。

 

 

 花は総状で黄緑色~黄褐色でたくさんつきます。花びらは6つですが、先を少し残して合着しています。ツボ形の花筒になっています。

 でも普通の花のように平開しません・・だいたいちゃんと咲いている所を殆ど見ません。

 雄しべが6つ、雌しべは1つ。

 

 

 ランの名前が付きますが、もちろんランではありません。

 名前は「ススキなどのイネ科の花につく長い毛のようなものをノギ(芒)ということ、この花につく小さな葉をその芒に見立てたことと、根生葉をランの葉に見立てたこと、そしてネバネバの3つからついてようです。

 

 出来る果実は蒴果で楕円形。

 ちなみに、ノギランはネバネバしません・・。

 こんなにネバネバするのは、ご先祖様が苦労した証拠でしょう。

「ネバー・ネバーギブアップ」・・これももう受けません・・。