少し前に同じような名前、同じような花をアップしました。
その時から探していましたがなかなか見つかりません。シャクチリソバはあるのですが・・これが今年は消えた?
やっと見つけました。
「サクラタデ」です。 漢字では「桜蓼」です。
タデ科、イヌタデ属の多年草です。
生まれ故郷は日本、朝鮮半島や中国。ちょっと湿気のある所、林縁などです。
葉っぱは互生して付き、短い葉柄があります。
カタチはこのように長楕円、披針形で先が細くなって尖ります。
縁に鋸歯はありません。 葉の両面には短い毛や、裏には腺点があります。
ちょっと前に見たのはシロバナサクラタデです。
シロバナサクラタデの方が、1つの苞につく花が4~6個と多いのです。花も白。
こちらのサクラタデは苞あたりの花は2~4つくらいです。花色は淡い紅色です。
この小さな花もまた複雑な仕組みを持っているそうです。
それは図鑑によれば「異型花柱性」と「自家不和合性」です。
この雄しべ、雌しべの長さの違い・・ちゃんと長い年月、何代にもわたって作られた仕組みだと思うとスゴイです。
雄しべは8つあります。雌しべは1つですが柱頭が3裂します。
①雌しべが長くて、雄しべが短いもので⇒「長花柱花」と言われます。
②雌しべが短くて、雄しべが長いもので⇒「短花柱花」と言われます。
そしてこの2つパターンをもつ花が混在していないとちゃんと受粉して果実を作れません。
また、自分の雄しべでは受粉しません。
自家不和合性・・といっても家庭内が不和なのではありません・・これはもう受けない。
出来る果実は3つの稜のある痩果です。
でもちゃんと地下茎を伸ばしてその地下茎から殖えることが出来るそうです。
なので、群生することすが多いようです。