この花も今年は3月末から咲き出しました。
他の花がいろいろ一気に咲き出したので、負けてられんとばかりにこの1週間で、空き地、原っぱ、道端・・こんな所にもって感じで、ますます勢力拡大中です。
「ナガミヒナゲシ」です。 漢字では「長実雛芥子」です。
ケシ科、ケシ属の1年草です。
でも生まれ故郷は地中海沿岸です。
地中海沿岸から、今や世界へ進出して、グローバリゼーションです。
日本で最初に確認されたのが1961年だそうで、東京のど真ん中あたり・・もう63年目です。
花茎をすっと伸ばしてその先にこの花です。
少しぐらいの強風ではへこたれません・・。
茎を触ると、硬めの毛があります。
葉っぱは?、葉っぱってどんなだったっけ・・
こんな葉です。
葉や茎を切ると黄色っぽいのや乳白の乳液が出ます。
葉は1~2回、羽状複葉、深く裂けています。
花はオレンジ~紅色の花びらが4枚です。でも4枚以外のもあるらしいです。
萼が2つ、雄しべは多数、雌しべは1つです。
この写真では分かりませんが、花びらの基のところに黒っぽい斑が入るのが多いです。
すぐに雄しべがバラバラになってしまいます。
雄しべの葯もバラバラ・・
中央の雌しべを囲んで雄しべがたくさん取り囲んでいます。
なんか拡大すると全く別ものに見えてしまう・・。
雌しべの柱頭が不思議です。
柱頭が放射状に8つありますが、土岐に6つだったり、7つだったりもあるとか・・これも探すことにしましょう。
そして受粉して成熟していくと、この柱頭がフタのようになっていて、持ち上がるようになり、種子をたくさん飛ばすようになります。 果実は蒴果です。
この数が半端なく多いようです。