秋に咲いたコブクザクラ、ジュウガツザクラ、フユザクラなどありますが、花の数は少なくて2分咲きくらいのサクラです。

 1月の下旬の天気予報でカンザクラの中でも早咲きのものが咲きだしました・・というレボートがありました。

 カンザクラの中でも一番有名なのはやっぱりコレでしょう。

 

 

 「カワヅザクラ」です。  漢字で「河津桜」です。

 

 

 森林総合研究所 多摩森林科学園の「サクラ保存林ガイド」によりますと・・

「カンザクラ」とは「カンヒザクラ」と「ヤマザクラあるいはオオシマザクラ」との雑種をカンザクラの仲間として扱っている。いずれも早咲きで花色が濃いものが多く、栽培品種として広まっているものが多い。

 

 

 そしてその代表がカワヅザクラです。

「カンヒザクラ」と「オオシマザクラ」の雑種の栽培品種。花は薄い淡紅色で大輪一重咲き。

原木は1960年代に河津町の民家に植えられた。現在は河津町に数千本植えられ、観光資源となっている。・・とあります。

 

 

 河津町で野生のものが見つかったのは1955年だそうです。

自然交雑で誕生したもののようです。

 

 

 現地は観光客でいっぱいです。

 各地で下に菜の花の黄色、上には河津桜・・というのがよく紹介されます。
 

 

 葉っぱも出始めました。倒卵状楕円形で、縁に単鋸歯に重鋸歯が入り混じるし、その鋸歯の先は芒状になるちょっと複雑な葉です。

 葉の両面は無毛で蜜腺が葉柄の上の方にあります。

 

 

 

 花は淡い紅、5枚ある花びらの先に切れ込みが入ります。

 萼筒は長い鐘形でここも無毛、萼片は披針形になっています。

 雄しべは30以上とされていますが、去年数えたものは43本とか45本でした。

 

 

 出来る果実は液果ですが、黒く熟します。