すっかり野草の花がなくなりました。
植物園でもめっきり花が少なくて淋しい時期です。
そんな中ですごく目立ったのがコレです。
毎年ですが・・・
「マホニア」です。
メギ科、マホニア属の常緑低木です。
生まれ故郷は中国南部や台湾、さらにヒマラヤ地方でも暮らしているようです。
日本でよく植えられているヒイラギナンテンの近縁種、仲間ですが、冬の寒い時に咲きます。
ヒイラギナンテンと言えば、普通は春先に花を咲かせますし、葉の細い「ホソバヒイラギナンテン」は秋に花を付けます。
このマホニアは日本に植えられているのは真冬に咲いてくれますが、世界には60種類くらいあり、中国だけでなく、北米が故郷のもの、南米育ちのものもあるそうです。
日本で植えられているのは数種類ありますが、個々の違いは難しいです。
①「マホニア・アーサーメンデス」・・中国のロマリフォリア種というのと日本のヒイラギナンテン
の交雑したものが「マホニア・メディア」といいます。その園芸種のひとつがアーサーメンデ
スで多く見られます。
②「マホニア・ロマリィホリア」・・は台湾や中国の雲南省~ミャンマーあたりが故郷で3メートル
くらいになります。
③「マホニア・コンフーサ」・・中国の貴州省や湖北省、四川省が故郷です。この園芸種が「ナリ
ヒラ」と呼ばれます。
④「マホニア・チャリティ」・・①と同じくメディアと同じ園芸品種で、幹が太く立性。
⑤「マホニア。ウインターサン」
ヒイラギナンテンの性質を受け継ぐので、葉にはトゲ状の鋸歯があります。
葉っぱは奇数羽状複葉です。互生してつきますが、葉っぱも見ごたえがあります。
小葉が硬くで丈夫そう・・冬に赤胴色になるもあります。
花の観察もお馴染みです。
楊枝やペン先で突くと雄しべが動きます。
萼片が9、花びらが6、雄しべも6つ、雌しべは1つです。