7時の「タカネナデシコ」とはまた感じ違います。ナデシコもいろいろ。本当にコレはシナノナデシコかなぁ」って疑ってしまいます。なにせ図鑑で照合しようとしたら、園芸種に似たものがたくさんあります。また、セキチクやビジョナデシコ、交雑系のナデシコにも良く似ています。

 まぁ、とりあえず2000mの山で会ったので信じて・・

 

 

 「シナノナデシコ」です。 漢字では「信濃撫子」です。

 別名が「ミヤマナデシコ(深山撫子)」です。

 ナデシコ科、ナデシコ属の多年草です。

 主に本州中部の山地~高山帯の河原、荒れ地、林縁などで暮らしています。

 ということで、日本固有種です。

 

 

 このシナノナデシコ、日本だけですけど、

 ナデシコ科は世界に70属もあり、2000種、熱帯から寒帯まで広範囲に進化してくらしています。カスミソウ、センノウ、マンテマ、ハコベ、ツメクサ・・なども仲間です。

また、ナデシコ属は日本には4種と2変種があるそうですが、圧倒的に花壇では「ビジョナデシコ」の園芸種やカーネーションがメジャーになっています。 まぁ、別にどうでもいいんですけど・・

 

 

 草丈は20~50cmくらいです。

 葉っぱは線状の倒披針形で、先が尖り、縁には突起状の毛があります。

 花はカワラナデシコよりも一回り以上小さく切れ目も細かいですが、花数は多く付きます。

 紅紫色の1.5~2cmくらいです、花びらは5つで思いっきり平開しています。

 

 

 萼は筒形で先が5つに浅く裂けていて、基部に2対の苞があります。この萼の苞が2対はタカネナデシコと同じです。苞は細く咲きが芒状に長く伸びています。

 花はこんな感じです。

 ナデシコ属で、雌雄異熟です。花が咲いて、まず雄しべが成長して花粉を出します。雄しべは10本ありますが、10本同時に見るのは難しいらしいです・・。花粉を出し終わると無次に雌しべが成長し、柱頭が2裂して他の花の花粉を受けられるように準備します。

 

 

  交雑のようなナデシコもありました。

 

 

 交雑系ナデシコ?