この花もポピュラーで普通に出逢うことが出来ますが大切な花です。

 よく会ったのは、田代山、月山や森吉山などが多く、印象に残っています。

 雪解けと同時くらいに咲き出します。

 

 

 「イワカガミ」です。  漢字では「岩鏡」です。 

 でも「コイワカガミ」と「オオイワカガミ」と言うのがあって、よく似ているのです。

 去年出会ったのは「オオイワカガミ」かも知れません・・・。

 

 

 イワウメ科、イワカガミ属の多年草です。

 草丈は10~20cmくらいです。

 

 

 北海道~九州の亜高山帯や高山帯の岩場、草地が好きだそうです。

 花色にはやや幅がある感じで、濃い目のから白に近いものまであります。

 

 

 そう言えば、この花びらが細く裂けたデザイン・・・・

 先週の近所で咲いていた「ホルトノキ」みたいだぁ・・って思いました。

 

 

 

 とにかく、花冠の先が5つに分かれて、普通ならこれで5弁の花びらです。・・となりますが、この花びらがさらに細かく裂けてヒラヒラ・・大きく見せているのでしょうか?。でも風にそよぐようなヒラヒラではありません。

 

 

 やっぱり謎っぽい・・なんでわざわざ裂けているのか?

 ナデシコやすごいのはあのカラスウリですが・・・

 

 

 

 雄しべが5つあのます。雄しべは1つです。 

 正確には雄しべが5つあって、雌しべの柱頭がちょっと見えます。

 

 

 そして、さらに奥に雌しべを囲むように仮雄しべが5つあるそうです。

 本当は複雑なんですね。

 

 

 岩鏡ってこの花の咲いているところからは想像できませんが、岩は岩場に多く咲くからです。鏡はなんと、この葉っぱがツヤがあって「鏡」のようだ・・から・・?。

 

 

 

 このイワカガミもショウジョウバカマと同じく、低山~亜高山、高山帯まで垂直分布にも強いようです。 これも高山植物でしょうね。

 

 

  園芸店で販売されているのもありますが、ヨーロッパで暮らしているサクラソウ科の「イワカガミダマシ」というのだそうです。

 

 

 出来る果実は蒴果です。