これもちゃんと花の時期に写真に撮れたのはあまりありません。

 ほとんどツボミの出来始めとか、花の終わりの頃で萎んでしまった花ばかりでした。そしてほとんど葉陰なので、見つけるのはホント偶然ばかりです。

 

 

 「ミヤマハンショウヅル」です。  漢字では「深山半鐘蔓」です。

 キンポウゲ科、センニンソウ属の落葉ツル性低木です。 

 生まれ故郷はは日本です。北海道~関東・中部以北の亜高山帯や高山帯です。

 つまり、大事大事な日本固有種です。

 

 

 

 名前は3つの意味がくっついたんです。

 ①ミヤマは深山ですから、奥深い標高もある山中です。

 ②半鐘はあの火の見櫓の上にあるヤツです。火事になるとカンカンと叩いて火事を知らせます。今では田舎には残っているところもありますが・・ほとんど使われないかも。必殺仕事人で見るくらい。

 ③ツルはツル性なので・・。でも蔓といってもそんなに高くは登りません・・というか、高山なのでそんなに高い樹がありません。

 

 

 センニンソウ属なので、あのセンセンソウやカザグルマ(クレマチスのご先祖様)が仲間です。

 葉っぱは2回3出複葉です。対生につき、小葉は披針形で先が尖ります。

 

 

 花は一番目立つのは4枚の萼片が大きく、綺麗になって花びらの役目を担っています。本当の花びらはその内側にごちゃごちゃと10数枚あります。この花びらは真ん中にある雄しべ群を囲んで守っています。そして、この花びらは雄しべが変化したものだそうです。

 

 

 でもこの花びらの色の深さがなんとも言えない味わいがあります。濃紅紫色です。

 なんか似た花、あったような・・・

 

 

 出来る果実は痩果です。果実には雌しべの柱頭が残っています。

 そして、ヒゲのような羽毛のような毛を密生させます。

 似ているのは・・やっぱりオキナグサやセンニンソウかな・・。

 

 

 暑中お見舞い申し上げます。

 いつもご覧いただきありがとうございます。

 昔から「梅雨明け十日です」。 夏山と山野草たちが早く見においでと言っていますので、昨日から週末まで留守になります。

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