今年はもっとこの花が話題になって、人気も出るかなって‥思っていたのですが、全然話題にもなっていないようです。

 近所の花壇などでは、先日アップした「西洋ジュウニヒトエ」が咲いてます。
 

「ジュウニヒトエ」です。  漢字では「十二単」です。

 シソ科、キランソウ(アシュガ)属の多年草です。

 本州~四国あたりの里山の春の花です。

 名前はあの平安時代からの宮中女官の正装、十二単です。この花を見てジュウニヒトエに例えたののです。名付け親に敬意です。 

 

 

 日本固有種です。

 でも花壇では見られませんね。

 茎は数本が束生し10~30cmくらいになります。全体に白く長い縮毛が密生しています。

また、基部には2~3対、鱗片状の葉がついています。

 

 

 葉っぱは2~4対が対生に付きます。

 キランソウ属らしいというか、葉の形、デザインはみんなよく似た感じです。

 カタチは長楕円形~倒卵形で、縁に波状鋸歯があります。基部はクサビ形。

  

 

 花は茎先に穂状の花序で何段かに輪生しています。花色は淡紫色で唇形花です。

 花は下から順番に咲き上っていきます。

 

 

 この花もキランソウ属の花だって思います。

 花の形は上が2つに裂けていますがあまり目だちません。

 下唇が深く3つに分かれ、真ん中の裂片が大きく前に突き出る感じです。

 雄しべは4つで2本が長く、2本が短い。雌しべは1つ。

 

 

 花色の白いものがあり「シロバナジュウニヒトエ」と言われます

 出来る果実は4分果です。

 

 

 地面に張り付いて葉や花を咲かせる「ジゴクノカマノフタ(地獄の釜の蓋)」との交雑の「ジュウニキランソウ」があります。