昨日のゲンゲと並んで、早春の風物詩でしょう。

 

 

 ちょっと前まで、ツボミと花とごちゃごちゃになっていたりして・・・

よく「ふきのとう」と呼ばれるものがわかっていなかったりして・・

そして「食べ物」として見る目には美味しそうって映るようです。

 

 

 

 

 「フキノトウ」です。 フキの蕾です。

 早春に葉が出る前に先にこの花茎が出てきます。これがフキノトウです。

 漢字では「蕗の薹」です。 この薹の字は難しすぎでしょ。

 

 

 キク科、フキ属の多年草です。  

 このフキ、日本がメインですが、樺太~朝鮮、中国にも暮らしています。

 日本では北海道~九州・沖縄までほぼ全国です。 

 

 

 日本が生まれ故郷の数少ない野菜のひとつなのでもっと自慢したいです。

 1000年以上も前の平安時代にはもう栽培されていたそうです。

 

 

 名前は冬葱(ふゆき)または冬黄(ふゆき)で冬に出る浅葱色の植物。または冬の黄色い花が咲くという意味・・だそうです。

 

 

 このフキが実は雌雄異株だと分かってびっくりしました。その後、雄株と雌株の見分け方が気になって仕方ないのですが、相変わらず分かりません。

 

 

 単純には雄株の頭花は黄白色です。小花は筒状花で両性花です。

 両性花でも雌しべは本来の機能はなく、子房も成熟しないようです。

 筒状の花冠は5裂します。

 

 

 雌株の雌花は白花で雄しべがありません。雌性のたくさんの筒状花ですが、中心にある数個の小花にだけ蜜を出すのに特化した花があります。

 

 

 この花を両性花としているようですが、花粉も出さないので結実もしない・・・

 じゃあ両性花って言えないのでは? 雌しべは細い糸状で柱頭は2裂しています。

 

 

 雄花は黄色味が強く、花が終わると役目も終わり枯れてしまうそうです。

 可哀想・・・

 なので、花が白っぽくて茎が立ち上がっているのが雌株のようです。

 

 

 出来る果実は痩果です。

 そして雄株も雌株も味に変わりはないようです・・。