いつの間にか、立夏になってしまいました。
 なので、今日から題を「初夏・・」にしました。
 
 この花、毎年の定番で、もう道端といってもいいくらいです。
 油断していてすっかり忘れていました。
 
 「セリバヒエンソウ」です。 漢字で「芹葉飛燕草」です。
 
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 キンポウゲ科、ヒエンソウ属の1年草です。
 もともとの生まれ故郷は中国です。
 明治時代に日本に連れて来られましたが、某都内の有名大学の植物園で栽培されていましたが、いつの間にか逃げだして、今では東京から関東一円に広がっているようです。
 
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 最初に教えてもらった時に、かっこいい名前なので、名前から気に入りました。
 セリバはセリの葉っぱに似ているのでついた名前で、他にも、セリバオウレンとか、セリバシオガマなどがあります。
 
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 それより、ヒエンソウ・・です。飛燕です、飛翔するツバメです。すでに燕もやって来ていますが・・この花の形を飛翔するツバメに見立てました。かっこいいじゃありませんか!。
 
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 葉っぱは3つの裂片になり2回~3回羽状複葉です。
 茎には稜があり角ばっています。そして、茎や葉っぱには細かい毛がたくさん生えています。
 
 花は長い花柄があります。花びらに見えるのは萼片ですが5枚あり、そのうちの3枚が後ろに突き出て筒状になって距になってます。
 
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 花弁としては1対の上花弁があり、これには濃い斑紋があります。また、下にも1対の花弁(花弁のような、雄しべが退化してものだそうです)があります。濃い面を見せて上から垂れ下がるようになっています。・・図鑑の説明も花を見ながらでも、上手く表現できない・・くらいの複雑な形です。
 雄しべは10本あり、葯は黒紫色。
 
 果実は蒴果で、熟して裂して種子を飛ばします。