時々、なんじゃコレっていうのに会います。今回のもそんな花ですが、花なの?も怪しい感じです。
今日は立冬なので、とりあえず、今日から「冬の花」という書架を作りました。
「トウゴマ」です。 漢字で「唐胡麻」です。
トウダイグサ科、トウゴマ属の多年草です。
故郷はトウ(唐)なので、てっきり中国だと思いますよ。でも実はなんと東アフリカだそうです。人類と同じかも・・・
そして、トウゴマなんて知らん・・と思っていましたが、別名の「ヒマ」と聞いてなんか聞いたことあるぞ・・です。そうです、この胡麻から採れるのが「ヒマシユ」です。ヒマというのは、「蓖麻」と書きますし、ヒマシユは「蓖麻子油」です。
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190827/23/sansouka/33/42/j/o0687102414554607068.jpg?caw=800)
その東アフリカから今では世界中に広がったようですが、その栽培の歴史は超歴史的で、エジプトでは紀元前4000年前の墓所からも見つかっているそうです。また、インドでも紀元前2000年も前にヒマシ油で灯りや便秘薬に、中国でも当然、薬としても使っていたそうです。
日本でも日本薬局方に収録されていて、下剤などとして使われます。
一方で「猛毒」のリシンを含むので、素人は勝手に利用してはダメだそうです。
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190827/23/sansouka/d3/35/j/o1944289614554607101.jpg?caw=800)
どうもはっきりしないのですが、日本にやって来たのが中国から平安時代に入ったという説と、江戸時代にアメリカから来たというのもありました。・分かりません。
葉は掌状で5~11くらいに中裂して鋸歯があります。長い葉柄があるのも特徴。
秋から茎先の節からなんと20cm位にしたに向かって成長する総状花序ができます。各花序の上の方に雌花が咲いて、下の方に雄花が咲くそうです。
雄花には5枚の花びらがあり、雄しべの花糸はたくさんに分かれて黄色い葯が多く付きます。
雌花は小さな5つの花被をつけて、花柱は6つに裂けます。
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20190827/23/sansouka/e0/df/j/o1944289614554607124.jpg?caw=800)
花が終わり、雌花に蒴果が出来ます。蒴果は丸くてトゲがたくさんです。見るからに「毒あり触るなキケン」です。
タネは光沢のある楕円で黒褐色の斑点があるそうです。そして、猛毒のリシンと、アルカロイド系のリシニンを含むそうです。これを2~3個で致死量・・ひぇぇぇぇぇです。
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190827/23/sansouka/9a/a6/j/o1944289614554607149.jpg?caw=800)
この種子や種皮を除いた仁(じん)、果実の核を冷圧して採れるのが「ひまし油」だそうで・・やっと、到着したぁぁぁ。・・下剤以外にも、印刷用のインキ、化粧用のポマードなどにも利用されるそうです。