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「eNAMPT」という酵素が老化防止に重要な
働きをすることがわかっています。

今回、脳の視床下部にある脂肪組織の働きを
高めるとeNAMPTが放出され老化が防止
されることがわかったそうです。

eNAMPTを投与しなくても神経細胞を刺激すれば
いいってことですね。

抗老化、脂肪と脳が重要 米グループがマウスで解明

 脳の特定の神経細胞の働きを高めることで、マウスの
老化を抑え、寿命を延ばすことができたと米ワシントン大
のグループが発表した。この神経は脂肪組織に影響を
与えることで、老化の制御にかかわっていた。臓器間で
の情報のやりとりが老化に重要な役割を果たすことが
注目されており、その仕組みの一端が明らかになった。
 グループは、老化の仕組みを長年研究。老化の制御
にかかわるNADという物質を合成する酵素「eNAMPT」
や体内でNADにかわるNMNなどの役割を突き止めてきた。
ー中略ー
今回、グループは脂肪組織の働きを維持している神経
細胞を突き止めた。脳の視床下部と呼ばれる領域に
あり、特定のたんぱく質が働いている神経細胞だった。
 このたんぱく質の働きを抑えると、若いマウスでも
身体活動が落ち、中年太りで老化したような状態に
なる。このたんぱく質が正常に働くと、神経から脂肪
組織に信号がいき、体の燃料になる脂肪酸を血流に出す。
 脂肪組織が活性化すると、脳が必要とするeNAMPTを
放出して脳に届けるとみられた。年をとるとこの神経の
働きが弱まる。
ー中略ー
「哺乳類で特定の神経細胞を操作して老化を遅らせる
ことができた。脂肪組織と脳の特定の領域がこの
神経を通じて、老化や寿命を制御しており、互いに
フィードバックをかけていることがわかった。ヒトの
研究にもつなげたい」とグループの今井真一郎教授は
話している。
 論文は米専門誌セル・メタボリズム(https://doi.org/
10.1016/j.cmet.2023.12.011)に発表した。



<参考>

血液中を巡っているNAD合成系酵素eNAMPTが、哺乳類の老化と寿命を制御していることを解明―新しい抗老化方法論の開発に期待―
https://www.amed.go.jp/news/release_20190614.html