地震やその後の
原発事故、買占めに
よる物不足に頭が
一杯の庶民にとって
こんな記事はどうでも
いいかもしれません。

東日本大震災:円一時76円25銭…16年ぶり戦後最高値

東京電力福島第1原発事故の
深刻化が、外国為替市場の
円買い・ドル売りを加速させ
ている。
16日のニューヨーク市場で、
日本企業が手持ちの円資金を
増やすため、ドル建て資産を
売るのではとの見方から、
円相場は95年4月19日に
つけた戦後最高値(1ドル=
79円75銭)を約16年ぶりに
突破。17日のシドニー市場で
は一時1ドル=76円25銭まで
急騰した。

円高??

日本経済が壊滅的な
打撃を受けどうしようもない
という記事も沢山でて
当初25兆円の損害とか
書いてありました。

また、それに伴う株の
下落は一瞬で25兆円の
価値がすっとんでいます。

もっとも株の価値なんて
実体経済とは直接関係
なくなっていますけど。

とは言え、日本経済が
本当に壊滅的になるなら
円高なんてなるわけ
ありません。

簡単にいえば、日本に
ものが無くなれば、日銀
発行のお金ばかり出回り
円の価値が急速に減り
それはすなわち円安と
いうこと。

また、それとほとんど
同義ですが、円の価値が
なくなり、国内でものを
沢山買えなければ、
円高ならこれさいわいと
海外のものを沢山買う
ことになり結果として、
円安になります。

また今回のように震災で
日本の物資がたりなくなり、
海外のものを沢山調達
すればこれまた円安。

じゃあ、何故円高なるのか
というのが上の記事にある
日本企業が手持ち資金を
増やすためだそうです。

特に、損保などは保険金
支払いのための円資金が
必要となるんですね。

だから、海外のドル建て資産
を売却して円資産に変える
レパトリ(Repatriation)が
行われると言うんです。

冗談じゃない、そうした
国内の円の支払いなら
日本だけで解決します。

そのため、日銀が多量の
資金を市場に提供して
いるんですから。

日銀:緊急オペ 13兆8000億円供給

日銀は16日、東日本大震災に
よる市場の動揺を抑えるため、
銀行などが資金取引する
短期金融市場に即日の5兆円を
含む13兆8000億円を供給する
緊急の公開市場操作(オペ)を
実施した。

14日には即日を含む合計
21兆8000億円、15日は
合計20兆円の供給です。

基本的に資産があれば
実際の支払いに必要な
円の現金がなくて困る
なんてことは無いんです。

というわけで、レパトリが
実際に起きるのではなく、
そうではないかという
投機筋の思惑です。

もうひとつの思惑。

今回の震災による
日本初の金融不安を
恐れて、世界一?
安全な日本の国債を
買うのではというん
ですね。

あれれ、日本のメディア、
評論家の多くや、
格付け会社は日本の
国債不安を言っているん
では無かったのでは。


まあ、今回の件でまたまた
金融関係、経済関係の
アナリストやメディアは
全くものが分かっていない
ことを露呈しています。

同時に、今の実体経済に
影響を与える投機マネーの
というのはどうしようもない
存在であり、なんとか実体
経済と切り離す体制を
考えなければいけないこと
を物語っていますね。

ところで、与謝野さんは
まあ分かっていますね。

円高は思惑先行型、きわめて投機的=与謝野担当相

与謝野馨経済財政担当相は

17日午前、記者団に対し、

為替市場で史上最高値を

更新するなど、円高が急激に

進行していることについて、

「思惑先行の極めて投機的な

動き」との認識を示した。



メディアは分からないことを
そのまま書くのではなく
池上彰さんに解説を頼むのが
いいんではと思いますo(^-^)o

というより、震災において、
政府、行政の目の届かない
ところを救うための努力を
したらいかがでしょう。









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