先日、繭の収穫をしました。

 

 

 

 

 

梅雨の晴れ間に行えたのはラッキーでした。

 

というのも、雨天は繭や道具を湿気させて良くないのです。わたしが上記写真で手に持っているのは「ボールまぶし」といいます。素材は機械漉きの和紙で、湿気を吸います。これは商品として素晴らしい機能です。蚕が最後にする糞尿の湿気は製糸原料としての繭に悪影響なためですが、雨天の湿気を含んだボールまぶしは形状に歪みが出ます。それを収繭機に入れると挟まり、ボールまぶしを壊します。この際に繭も痛めます。

 

それから、繭自体も湿気を多く吸うと微妙に柔らかく重たい感じになります。これにより収繭機に変な形で絡まり潰れる場合があり、他の良い繭を巻き込んで汚します。最後の最後で手塩に育てた繭の品質を低下させることはなるべく避けたいですね。

 

 

 

 

 

ボールまぶし1枚1枚に薄皮の繭などの不良繭がないか検品してから収繭機で収穫して行きます。赤い機械が収繭機です。商品名はマユクリンといいます。

 

青いコンテナに入っているのは藁まぶしから収穫した繭です。

 

 

 

 

 

収穫した春繭です。今回はいつもより少し飼育量を増やしたので繭の山が多くできました。

 

いまは ton-cara の生繰り座繰りワークショップで使う生繭をひと山だけ残し、すべて倉庫に入庫しました。蛹の虫殺しをしている最中です。来週からは、ご注文の座繰糸の生産再開です。