連休中、立ち寄り入浴に行きました。

昨年の12月から温泉に行きたかったのです。いまは小正月。といえば、ケズリバナ。群馬県の中之条町にはケズリバナやオマイダマ飾りを売る「ボク市」というのがあります。明日あたり、その市の日じゃないか、それなら温泉も兼ねてドライブに行きたい!!そう深夜に思い立って調べたら、ボク市は1月11日でした。もう終わってる。がっくり。

 

しかし、気持ちは吾妻方面で温泉に入りたい。それで、いつか行きたいと思っていた利根郡みなかみ町にある法師温泉へ。

 

 

 

 

 

 

温泉までの道のりは、段々と新潟が近くなり、山も家も白くなりました。この日は晴天で、スタットレスタイヤで大丈夫でしたが、これからの季節はチェーンをつけないと行けないでしょう。

 

さて、法師温泉長寿館の玄関です。小正月飾りがしつらえてありました。

 

 

 

 

 

 

昔ながらの飾り方なのかはわかりませんが、素朴で愛らしい。この飾り付けはわたしも真似してみたいです。

 

ボク木を朱塗りして削るのですね。短く削ったのをオマイダマに挿してあるのも面白い。お米の穂に餅をつけた餅花は初めて見ました。そしてオマイダマ飾りの木がミズキを使っていて赤色が効いてます。裾には南天が生けてあり、これまた縁起が良いです。この飾りを見られただけで、すごく幸せな気持ちになりました。

 

 

 

 

 

 

温泉の感想は大満足でした。憧れの法師温泉。アーチ型の窓に、四角く区切った浴槽、その底から湧き出る湯。念願叶いました!!まだ行ったことのない方にアドバイスとしては、混浴であること、タオルを巻いての入浴が禁止なことです。女性専用のお風呂もあるのですが、雰囲気があるのはやっはり混浴の法師乃湯です。初回は友人やカップル、夫婦で行った方が心強いかと。立ち寄り入浴の時間が決まっているのでよく確認すること。宿泊も兼ねていれば、法師乃湯が女性専用になる時間帯があること、立ち寄りでは入浴できない玉城乃湯と露天風呂もあり、ここは男女時間交代制。宿泊の人に露天もすごく良いと教えてもらったので、今度は泊まってみたいですね。

法師温泉 長寿館

 

 

 

 

 

 

帰路は、通ったことのない細道に入りながらのんびり走りました。こうしていると、たまに面白いものを見つけます。

 

 

 

 

 

 

この日は、吉田芝溪(よしだしけい)の墓の場所がわかりました。渋川方面の人だということは知っていましたが、お墓を気にしたことは無かったです。よく通る車道から一本奥に入っただけの住宅街にありました。知らないってこういうことですね。

 

 

 

 

 

写真中央が吉田芝溪の墓。門弟の木暮足翁(そくおう)により建立されたものらしいです。芝溪の墓は、他に2箇所あるのだとか。

 

看板説明より『吉田芝溪は、宝暦2年(1753)に中ノ町で農業の傍ら糸繭商(いとまいしょう) を営む吉田勘兵衛の長男に生まれ、名を友直といった。弟翠屛(すいへい) と共に北牧村の山崎石燕(せきえん) に学び、のち江戸に出て昌平黌の聴講生となり、天明5年(1785)のは渋川村に来遊した平沢旭山(きょくざん) に師事した。寛政5年(1793)には(省略)五町歩余を開拓、この間に木暮足翁をはじめ多くの子弟を教育(省略)。著書に「養蚕須知(ようさんすち) 」等があり、文化8年(1811)60歳で没した。』

 

 

 

 

 

 

養蚕須知は、寛政6年(1794)に刊行した養蚕の心得書です。著者は農学者で、当時の上州の養蚕を細かに知ることができます。

 

早稲田大学が所蔵している写本「養蚕須知.上,中,下/田子正[撰]」には挿し絵があり貴重です。写真の「養蚕須知 全」は、昭和8年に渋川町養蚕実行組合が復刻したもの。挿し絵は無し。この復刻版は現代人でも比較的読みやすくなっています。