週末、久しぶりに群馬県桐生市に行きました。

この建物は、桐生市市民文化会館アトリウム。大空にあたかも浮遊する繭形の皿が特徴です。桐生は織物の町ですから、その文化的象徴として繭をデザインしているようです。建物内に入ってみたいなと思いながら、今日はこのお隣の建物に用事があるのです。

 

 

 

 

 

 

こちら、桐生地域地場産業振興センター。ここの地名は織姫町といいます。地名の由来はウィキペディアによると、かつてこの一帯は日本織物桐生工場の敷地だったことからのようです。

 

さて、センターを訪問したのは、ほしい冊子があったからです。以前ネットで「TEXTILE DESIGN DATA BASE」という冊子を見つけました。そのシリーズの中に見てみたいデザイン特集があったのですが、販売先がまったくわかりませんでした。しつこく調べたら、発行元がこのセンターだったのです。出版時期が随分古そうなのでダメかなと思いながらも、そのうち桐生に行っら寄ってみようと思っていました。

 

エントランス直ぐに、地域の特産品を販売するコーナーが広がっていました。乾めんや蒟蒻製品、きのこ製品に漬物、花パンとか。奥には織物製品もありましたが、どう見ても観光地のお土産コーナーな雰囲気。こんなところに、はたしてデザインの本はあるのか・・・。

 

 

 

 

 

 

ダメ元で販売員さんに訊ねると、なんとありました!!

 

『染織デザイン資料誌・TEXTILE DESIGN DATA BASE』Vol.1〜Vol.7 各1部 2,160円(税込)民族染織品に見られる文様を「植物文様・動物文様・抽象文様」に分類しています。カラー写真が主体で、後ろに収録作品目録があります。

 

 

 

 

 

 

わたしは「Vol.6 抽象文様Ⅲ、祈りの形象」を購入しました。このVol.6は、ブータンを中心にチベット、インド東部の染織品を紹介しています。ヤクランド・久保淳子さんの講演でブータンの染織品を知ってから、片面縫取織による文様の美しさを知りました。奥付を見ると、編集に新井淳一さんの名前がありました。おぉっ、そうだよね。そうでしょうとも。

 

・・・つづく。