繭糸の検査

 

春の養蚕が無事に終わりました。

繭かきの日のことを書いていないのですが、この日は養蚕ワークショップで、その模様はton-caraさんがブログにアップしてくれました。"2018年春蚕養蚕ワークショップ6/11繭かき" ご覧ください。

 

上の繭は、ton-caraさんで明日から3日間行う「生繭による座繰りワークショップ」で使う新小石丸です。

ちらっと告知です。最終日の6/16(土)のみ空席が2席ございます(6/13現時点)。生繭は通常手に入りませんし、糸にできる日数も限られるので、この機会にぜひご体感ください。座繰りをするのが初めてという方も歓迎します。詳しくは、ton-caraへご連絡下さい。

 

 

 

 

 

 

さてさて、群馬県のオリジナル蚕品種「新小石丸」は、「小石丸」と中国蚕品種「二・一」を交配したものです。原種小石丸の特徴を持ちつつ、原種よりも飼育がしやすく、糸量も多くとれる優れた品種です。

 

当館では、この蚕品種を以前から飼育していますが、春のシーズンに飼育するのは初めてです。春蚕期の糸データが無いのと、明日から座繰りワークショップが始まることもあり、繭糸の繊度検査を行いました。

 

 

 

 

 

 

当館の座繰りの仕事では、繭1粒の繊度がとても重要です。今回のように、データの無い繭を座繰りする場合は、事前にこの検査をします。これを調べるには、繭を中の蛹が見えるところまで繰り、その生糸の長さと糸量を計算して、繭1粒のデニールを出します。検定所のように精密には行きませんが、小数点第二位までの秤があるので、当館が必要なレベルの数値まではこれで出せます。お客様から原料繭を持込んでの座繰り依頼もこの検査を行っています。

 

 

 

 

 

 

この作業で便利な検尺器です。この道具とは13年来の付き合いです。一定の糸の長さを測るために使われます。枠周は112.5cmで、400回巻き取ります。この箱の内部は木の歯車が組み合わさっており、200回巻くと一度止まる仕組みです。

 

 

 

 

 

 

今年の春蚕期はお天気に恵まれ、上蔟と蔟中も温暖でしたので良い繭が収穫出来ました。生糸も良好です。