今日は、ブータンの旅をコーディネートされているヤクランド・久保淳子さんの『ブータン+北東インド+アッサム、ナガランド州 染織の旅 報告書2017年版』をご紹介します。

 

この報告書は購入できます。 カラー74頁 1部900円(+送料)

2月15日までに申し込むと送料がサービスになります。

 

内容は、●ナガランドの織物事情●ブログパ族のラック染め●ラヤ族の竹の帽子●アッサムのエリ・ムガ蚕など。 

 

この報告書はこの1月に出版されたばかりです。ご興味ある方はお早めに!!

2016年版も染織好きにはたまらない内容でしたが、この2017年版はさらにパワーアップされています。では、ちょこっとご紹介を。

 

 

 

 

 

久保さんは訪れている地域の染織やその生活が数年後には消えてしまうかも知れないと感じていらしゃるようです。そこで、見聞きしてきたことをできるだけ記録しておこうと報告書を作られました。

 

染織とひと括りに言っても内容は多技に渡っていて、素材だけでも木綿、ヤクの毛、エリ蚕・ムガ蚕、竹。染料ではラックや茜。紡績、染色、編み、織りのことがたくさんのカラー写真で紹介されています。染織好きが見たら楽しすぎて脳内麻薬大放出ですよ。それに旅の報告でもありますから、文章を読んでいると自分も一緒に訪ねている気分になれます、旅の読み物としても必読です。そして、いつか私もヤクランドさんの旅に参加したいなぁと心ときめくのです。

 

ぜひ染織の旅に行きたい!!とういう方は、ヤクランドさんのHPのTOPにこれからのスケジュールが掲載されていますのでご覧ください。

 

また、直近ですと2月9日〜2月12日まで吉祥寺のギャラリーで開催される「腰機の会」のなかで、久保さんは「ブータン山岳民族ブロクパと北東インド・ナガランド」のお話をされます。無料、要予約です。

 

 

 

 

 

せっかくなので、ヤクランドさんの本は他に2冊持っているのでご紹介します。

 

『ブータン+インド・アッサム、ナガラヤ州 染織の旅 報告書2016年版』の中で私が特にオススメなのは木綿の糸紡ぎの頁です。綿をほぐすところから綛繰りまでが詳しく紹介されていて、中でも篠巻作りの大らかさに感動しました。

 

『ブータンの染織紹介 旅で出会った布と人』は、民族衣装の着方が写真で丁寧に載っています。そしてブラという紬織物のこと。イラクサ織りの内容は大変貴重で必読です。あと、この本には実物の布見本がついているところがメロメロになります。布見本付きは、たしか数が限られるので気になる方はお早めに!!

 

 

 

=========================

 

おまけ、今回の報告書のなかにナガランド州の旅が数頁にわたって掲載されています。メインは綿織物で、紡績道具が寸法ありの図で贅沢に紹介されています。そこに写真と共に「働きながら歌う低温のハーモニーが神秘的」と久保さんのコメントがあります。それで、そういえばナガ族の祭典で綿織物の工程を歌いながら披露している動画をYouTubeでみたことがあると思い出したので添付します。ナガ族もひとつではないので違う部族かもしれません。こちらも美しい歌声です。都市のコヒマから12キロ先のキサマというところのお祭りのようです。

 

 

 

 

で、わたしが何度か訪問しているミャンマーにもナガ族がいらっしゃいます。そのエピソードをちょこっと書いて終わります。数年前にヤンゴンでオールドテキスタイルを扱うお店に入りました。そこはテキスタイル好きの外国人によく知られていて、わたしが滞在した数十分の間にも引っ切りなしに旅行者が入店していました。もしかしたら旅行者というよりバイヤーだったかもしれません。いずれも現地の通訳をつれていて「ナガの織物はないか?」と店主に聞いているのです。そうした人を2件続けて見ました。それも1件は欧米人で、もう1件は中国系の人でした。わたしがお店で魅せられたのはチンの精密な織物でしたが、ナガ族のプリミティブな意匠の織物が注目されているようです。新鮮に感じたのを覚えています。

 

 

 

 

で、ヤンゴン空港の本屋でナガ族の本があったので思わず買ってしまいました。お祭りの衣装や腰機の図が載っています。その次に訪問した時は、ついにナガ族のブランケットを買ってしまいました。最近織られた新しいものです。気に入っています。余談です。お粗末さまでした。