撚糸のこと

 

気づくと12月中旬、今月はまったくブログを書けなかったので久々の更新です。

ご注文の糸づくりとton-caraさんのワークショップで忙しい日々を送っております。

 

先日、ワークショップの特別講座で、当館の機械を見ながらの撚糸講座と精練をする企画があり、その様子がton-caraさんのインスタグラムに上がったので、これを機にブログにも撚糸機を載せようかなと思い至りました。

 

これまで何故載せなかったかというと、自信がなかったからです。撚糸は専門業者さんがいらっしゃるだけありまして、すっごく奥が深いのです。それでも、試作した糸を知人の染織家に使ってみていただいたりしながら経験を重ね、太めの座繰り生糸なら請け負えるようになってきました。

 

 

 

 

 

それで、なぜ当館が撚糸まで製造工程をひろげているかといいますと、それは年々請け負っていただけなくなっているからです。糸へんは斜陽で、撚糸業者さんも廃業するところは多いです。その廃業して行くところというのは、大きな撚糸工場ではありません。小規模な個人業者さんです。当館がお客さまからいただくロットは生糸 0.5〜3キロくらいが良いところです。その超小ロットを受けてくださっていた個人業者さんが廃業されているのです。

 

いまは、まだなんとかお願いできるところがありますが、そうした業者さんのところには注文が殺到しますから納期が読めません。他にも開拓を続けていますが、お願いする量が超小ロットなので、なかなか良い返事をくださるところがありません。自分でも撚糸をかじり始めて知ったことですが、撚糸は量が勝負の仕事なのです。それなのに多くの機械をわざわざ遊ばせて、機械の使用を手織り向きに変更するのはとても面倒なことです。代金を高く取ってくださいとお話しても、そっけない、暖簾に腕押しという感じです。以前、小ロットを受けてくださるところがあると紹介いただいて訊ねてみると、それは30キロからという話で驚きました。でも、そういうものなのでしょう。30キロ分の工賃と同じ金額を払えるなら快く受けてくださるでしょうが。

 

 

 

 

こんなことですから、少しずつ鍛錬しております。

当館には、自分の創作にふさわしい絹糸を求めて足を運んでくださる方がいらっしゃいます。そうした方のご要望にスマートに応えられるよう日々勉強と実践あるのみです。