お蚕上げ、その後。

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ブログ更新がずいぶんと滞りました。

いまは、晩秋蚕期の養蚕ワークショップ(以下WS)も終了し、通常の製糸業務に戻りつつありますが、なかなか心身をゆっくり休める時間がなく、ブログが書けませんでした。やっと今週末は体を休められたので再開です。

 

 

 

 

 

お蚕上げをした日の深夜の写真です。

お蚕さんたちは、繭をつくりやすい場所を求めて歩き回っています。お蚕さんが糸を吐いて繭をつくることを「営繭(えいけん)」といいます。この営繭中は、お蚕さんが活動しやすい温度に室内を温めてあげることがとても重要です。9月末は夕方から気温が下がり始めます。この夜からヒーターがフル活動でした。

 

 

 

 

 

上の写真撮影から19時間後です。

順調に繭づくりを遂行しています。お蚕さんは、うっすらと繭の骨組みができたら、そのすき間から尾脚を外に出して最後の糞と尿をします。体内を絹の原料だけにするのです。だいぶん繭づくりを始めたので、回転蔟の下に掛けてある尿受けには糞尿が溜まっていますね。

 

 

 

 

 

夜もずっと糸を吐いています。お蚕さん頑張ってね。

 

 

 

 

 

お蚕さんが繭づくりを頑張ってくれている間に、わたしたちは蚕室の片づけです。

春蚕のときは、お蚕上げの日にWSに参加下さった方が多く、その日のうちにこの片づけまで終えられましたが、今回は少人数だったので日を改めました。

 

 

 

 

 

ここは桑畑の隅っこにある廃条場。養蚕をするときは、桑畑以外にこうした場所を確保する必要があります。この廃条場は、高い場所から枝を落とせるので体が楽です。

 

 

 

 

 

片づけの次の日から2日間は養蚕WSでした。

この日には大方のお蚕さんが繭の形を成したので、繭をつくらずに蔟にいるお蚕さんをTさんに回収する仕事をお願いしました。繭の中のお蚕さんは、まだ糸を吐いている蚕もいるので、回転枠をそおっと回転させて拾って行きます。吊るしてある回転蔟を全て丹念に見ると半日は掛かります。

 

 

 

 

 

 

養蚕WSがあるときは、ton-caraさんがお弁当を運んでくれるので楽しみです。

見よ!この牛蒡の姿を!!ごちそうさまでした〜♪

 

 

 

 

 

2日目は、蚕室の洗浄をしました。キレイになって行きます。気持ち良いですね。

この日の写真は ton-cara のFBにも載っています。

 

 

 

 

 

飼育に使った寒冷紗も洗いました。真っ白だった布がお蚕さんの糞で可愛らしい黄色に染まっております。

 

これを見ると「うんこ染め」をしたいなと思っちゃいますね。もう10年近く前になりますが、伊丹市昆虫館の学芸員さんが地方に残る話をヒントに昆虫の糞で布を染めてみることをされたのですよね。それをわたしも知って、講座で蚕の糞染めを開催したことがありました。この寒冷紗の色も良いですが、その時好評だったのは銅媒染で出したオリーブ色というか鴬色でした。余談でございます。