春蚕の養蚕ワークショップが終わりました。このワークショップに参加くださった方の参加動機はさまざまで、蚕を切っ掛けに集まった皆さんとの一時はとても楽しいものでした。

 

さて、参加くださった方の中には、蚕を育てるところからスタートして、糸作り、はた織りまでやってみたい方もいらっしゃいます。昨週の15日、16日に行われた座繰りのワークショップは、その方々の回でした。今日は、そのご報告です。

 

この時の様子は、ton-cara さんのブログでもアップされていますのでご覧ください。

 

 

 

 

養蚕WSが終わって日も浅い15、16日に行われたのは「生繭(なままゆ)」による座繰りWSでした。生繭とは、中の蛹が生きた状態の繭のことです。蚕は糸を吐き始めてから2週間くらいで蛾になり繭から出てきます。製糸工場では、蛾が出た後の出殻繭から糸を製造することはできません。そのため通常は、羽化する前に農家から生繭を回収し、熱風乾燥することで中の虫を殺して繭保管します。ですから生繭で糸をつくるのは期間が限られるため貴重な経験です。

 

 

 

 

 

 

 

これは、今回の養蚕WSで参加者にお渡しする3キロの繭(お一人分)です。品種は、白繭の「ぐんま200(にひゃく)」です。今回の生繭時3キロ分の繭を粒数で表わすと1,500粒になります。1年間の冷凍保管サービス付きですので、どのように繭を使用するかは、ゆっくり考えていただけます。

この繭量を絹糸にすると450グラム程になります。着物だと一反分のタテ糸ができます。マフラーやショールだと糸の太さや布の大きさにもよりますが数枚織れます。また、真綿にするのもいいですね。

 

 

 

 

 

 

● 6/15

座繰りWSの当日、蚕絲館からton-cara に運んだ生繭3キロです。

この日の座繰りは、養蚕WSで親しくなられた方同士で、同日にご希望くださいました。 

 

 

 

 

 

さあ、生繭での座繰り開始!!

生繭から糸をつくることを「生繰り(なまぐり)」といいます。その糸には、独特の光沢としなやかさが出ます。蛾が繭から出てくるまでの数日しかつくれない貴重な糸作りを楽しみました。

 

 

 

 

 

 

ton-caraさんといえば、お昼ご飯が楽しみの1つ。この日は、コナリエさんの生パスタ。美味しいトマトソースとサラダでした。ティータイムのお菓子はうっかり写真を撮りそこねてしまいました。

 

 

 

 

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● 6/16

この日は4名さまでした。そのうち、お一人が養蚕WSの参加者です。その方にお渡しする生繭3キロをご友人3名さまと一緒に生繰りしに来てくださいました。写真掲載は嫌とのことだったのでアップしません。

 

 

 

この日のランチは、イカの野菜炒め、麻婆豆腐、トマトがさっぱりしたお味噌汁でした!ズッキーニ、胡瓜、白蕪のぬか漬けも美味しかった。

 

 

 

 

 

 

この日はティータイムもちゃんと撮影。紫蘇ゼリーにクッキー入りバニラアイスのトッピング。手づくりの冷たいお菓子は最高でした。