一昨日、上野國一之宮貫前神社の大神服下着奉納奉告祭に参列いたしました。

昨年の夏にこのお召し物の糸を作らせていただいたのです。

 

滞りなく仕上がり、お納めする日を迎えました。

 

 

 

 

大神服下着が納められた長持を「ウマ」役が運んで行きます。

わたしたちも、その後に付いて本殿へ入り、玉串を捧げました。

 

 

 

 

 

 

この度の式年遷宮では、数十年ぶりに大神衣下着が新調されることとなりました。文字通り神様の下着です。貫前神社には、男神さまと女神さまがいらっしゃるので、その二柱の半襦袢、長襦袢、帯をつくります。

 

昨年、富岡の養蚕農家の方々が育てた春繭を当館がお預りし、座繰器で生糸にしました。それを繭織工房の金田健太郎さん、絹織り専門の坂田美波さんが生絹の衣に手織りし、地元の呉服店を通じて京都で布精練。帰ってきた反物は、地元で和裁をなさっている方々によって手縫いされました。

 

この御神衣の新調に糸取り女として携ることができ、たいへん感謝しております。これからも精進して参ります。