蚕糸日記 -さんしにっき--サルスベリ

暑い日が続きます。
外の作業も早朝か夕方でないと、身体に応えますね。
晩秋蚕に向けての桑畑の手入れをしながら、
お盆までにはと庭の手入れもしています。
なにせ、この庭は広いので、ここでも一番活躍するのは草払い機です。

暑いといいながらも、夕方になると、もうそこまで秋がきているような気がします。
そういえば、隣が竹藪なので、日々見回りしなければならなかった真竹も、静かになりました。

いま、わたしの目を楽しませてくれるのは、姫檜扇水仙とサルスベリの花です。
このどちらも、少し思い入れがあります。

幼い頃は、花にまったく興味がありませんでしたけれど、年を重ねるというのは、
なかなか面白いものです。

どれも、私が植えたものではなく、この敷地でみつけています。
ここは、わたしが借りるまで、数年、庭はほとんど手入れがされていなかったようです。
わたしも、なかなか細かに手が回らないのですが、
季節になると、「わたしはここにいるよ」と教えてくれます。
それで見つけたのは、水仙やら桜草、百合、みずひき、などなど。

そうだ、今、紫式部も花を咲かせています。

蚕糸日記 -さんしにっき--茜

こうしていると、以前、ここで暮らしていた方は、粋(すい)な方であったのだろうと想像します。
種が飛んで点在しているものもありますが、植えられている配置を追ってみると、うつくしいのです。

これから、できることなら、
この点在したものたちをそれぞれまとめて、手を入れやすいようにしたいなと思っています。

そうそう、今年、茜もみつけたんです。
去年は、全く気が付かず。きっと刈ってしまいました。

日々、余裕がないなーっと思いながらも、前年よりは若干、
目がとどくようになってきたのかと思います。