蚕糸日記 -さんしにっき--回転簇

やっと夏蚕のアルバイトが終わったので、自分の飼育準備開始。

繭をつくる時に使う回転簇(かいてんまぶし)を譲ってくださる方があったのでいただいてくる。

譲ってくださったのは、桑畑の大家さん。

一昨年で養蚕を引退なさった。

蚕はやめたけれど、田んぼや畑をしている。

回転簇を取りに伺うのに都合のよい日を聞くと、

天気になると畑に出るんだいね、とのこと。

この辺は、昨夜からの雨で、今朝は止んでいたけれど土がまだぬかっている。

今日はどうだい?とのことで急きょだった。



美味しいぬか漬けとお茶をごちそうになる。

昔の養蚕道具で知らなかった話を教えてもらった。

生活の中の染織の話も少し。


それと、久しぶりに座繰り器に出会う。

本家にいらないのがあって、処分する予定だとのこと。

富岡座繰り器だった。

群馬に来たばかりの頃は、座繰り器をずいぶん探した。

愛知や新潟とかのもある。

最近は、無理しない。

以前、今回のと同型で安中の焼き印のあるのに出会っている。

こういうのは大事。

住んでいる土地の道具や技術。

壊れて無い部品もあるけど、歯車が無事だったからよかった。


帰ったら、剪定鋏と鋸持って庭を一周。

雨のお陰で竹がたくさん顔を出している。

それから回転枠の掃除してたら夕方。

あと5枚で終わりだったのに雨。

疲れた。

今日は、もう寝ます。


蚕糸日記 -さんしにっき--座繰り器