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反騰続く日本株、不安材料残り安定相場は期待薄
ロイター 8月28日(金)15時37分配信


[東京 28日 ロイター] - 日本株が連日大幅高となり戻りを試す展開となっている。世界景気の減速に対する過度な不安心理が後退。米株高、原油高、ドル高というグローバルなリスクオン相場に乗っている格好だが、短期的なリバウンドは限界に近づいている。


米利上げ時期や中国情勢などの不透明感は依然くすぶっている。政策対応などがなければ、しばらく相場の安定化は期待しにくく、突発的なリスクオフで2番底を模索することも考えられる。

<米指標上方修正で不安後退、日経平均は3日で1300円高

リスクオン相場を加速させるきっかけとなったのは、予想外に強かった米経済指標だ。27日発表された4―6月期の米国内総生産(GDP)改定値は、年率換算で前期比3.7%増と、速報値の2.3%増から大幅に上方修正された。世界景気の牽引役である米国経済の堅調ぶりが明らかになり、世界景気をめぐる投資家の不安心理が後退。「恐怖指数」とも呼ばれるシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(VIX指数)<.VIX>は、24日に付けたピークの53ポイントから半減する水準まで低下し、投資家心理の改善を示している。

日経平均は25日の終値1万7806円から3日間で1300円強も上昇する急騰相場だが、このままV字回復を予想する市場関係者は少ない。短期リバウンドのめどとしては、8月11日高値から26日安値までの下げ幅の半値戻しにあたる1万9330円のほか、21日と24日に空けたチャート上のマド上限値1万9435円とする見方が多い。「一度大きく崩れた相場がすんなり修復するとは考えにくい。依然マインドで振れやすい状況であり、グローバルリスクオフがもう1回はあると見ておいた方が良い」(第一生命経済研究所主任エコノミストの藤代宏一氏)との声が出ている。

<ベアマーケットではなくコレクション、米早期利上げがリスク>

2013年5月のバーナンキショック時もリバウンドと戻り売りを繰り返し、結果的にショック前の高値を回復するのに7カ月を要している。海外の一般的な定義では、10―20%の下落がコレクション(調整局面)、20%超の下落をベアマーケット(弱気相場入り)と呼ぶ。バーナンキショックのケースでは終値ベースの下落幅がほぼ20%で止まり、かろうじてベアマーケット入りを回避した。

今回も1万6600円台まで下げなければベアマーケットにはならない。調整局面の範囲内で踏み止まれば、いずれ上昇トレンドに戻るとの期待は強い。

だが、中国景気の減速や米利上げ時期など先行き不透明感は残っている。米連邦準備理事会(FRB)の9月利上げ観測は後退しているが、急ピッチな株価の戻りや8月米雇用統計など今後の米経済指標次第では、再び利上げ観測も高まりかねない。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券投資ストラテジストの三浦誠一氏は「病み上がりの状態で無理に米利上げが実施されることが最大のリスク要因」と指摘する。同氏は日銀による2000年8月の利上げや2006年3月の量的緩和解除の例を挙げ、米国が万一早期の利上げに踏み切ればグローバルな株式市場の低迷が長引くと予想している。

日経平均1万9000円は、ほぼ予想PER15倍でフェアバリューともいえる。10月下旬から始まる中間期決算をにらみ企業業績の拡大に沿った株高に進めば理想的だが、中国情勢も依然予断を許さない。海外発の突発的な悪材料が出れば、投資家のマインドは一変する可能性もある。世界的な政策協調などのポジティブ材料がない限り、安定的な上昇相場は当面期待薄といえそうだ。

(河口浩一 編集:石田仁志)