国道256号線をどんどん北上して、高賀神社への道を過ぎて間もなくで郡上市へ抜けるタラガトンネルがある。この
トンネルは無料で通行出来、無料トンネルでは4571mと国内で2番目に長いらしい。トンネルは 平成17年に貫通。平成19年に供用を開始した。比較的新しいトンネルだが、このトンネルが開通する以前は板取川の支流のタラガ谷沿いの県道(多分)で、峠を越えて郡上市と往来していた。
旧道は廃道にはなっていないようだが、途中通行止めになっているらしい。初めて通る道だが行けるところまで行ってみることにした。
タラガ谷は木々に覆われていて見えない部分の方が多い。最初に撮れた谷。
深山幽谷の雰囲気。巨岩が両方から迫っているようなところ。
谷には小魚が確認できた。手前は水面近くで泳ぐアマゴの稚魚?上は水底の石の
上にいるカジカの子か。この両種はかなり確認できた。
川岸に咲いていたミズタマソウ。花の下部に子房がある。
ミズタマソウは、「水玉草」の意で、白い毛の生えた球形の子房を「霧がか
かった水玉」に見立てたものだとか。
杉林の下に点々と咲いていたヤブミョウガの花。
大岩の間を流れ下る渓相。
道路端にセンニンソウが咲いていた。
ナガバヤブマオ。この花が道端を埋めつくしている感じだった。
似た花だがこれはメヤブマオ。道を上るにしたがって多くなった。
ムラサキシキブの実。
道路上の水たまりで給水していたミヤマカラスアゲハ。
谷のかなり上流。峠まであとどれくらいの距離か分からずここで引き返す。
道路から見上げる空は夏の雲が広がっていた。
旧道を走っている時、2台の車が上から下ってきた。通行止めのはずなのにどこか
抜け道でもあるのだろうか。上って戻ってきた車ではなさそうだった。また、興味
が頭をもたげてきた。
(余聞)
タラガ谷という名前は、国土地理院の地図を見ると郡上市側にも存在する。峠を挟
んだ谷の両側が同じ名前の谷とは、何か理由でもあるのだろうか。「タラガ」とい
う名称にもなにか由緒がありそうだが不明である。