県道沿いのお寺から坂道を標高差250mほど上った山腹に西国33番札所になぞらえて33の石仏が祀られている隠居山観音があります。文政2年(1829年)に隠居某と地元の人々が安置したといわれています。
麓のお寺を起点に石仏巡りができるようになっていますが、けっこう時間も体力も要するようなので、最も高い位置にある本堂まで車で行き、一部だけ巡ってきました。
駐車場から少しの所にやや年季の入った案内板があった。
最初に見える一番本堂。この付近で標高約650m。
本堂前にある樋から山の水が流れこんでいた。
すぐに石仏が見えてきた。2体並んでいたがこれは18番札所。
19番。このように各石仏に番号と訓話が書かれた立札が立っている。
この一帯は巨石が林立していてその傍らや隙間に石仏が安置されている。その
巨石を縫って参拝路がとおっていて狭い道や階段が続いている。
階段を上から見る。かなり急で雨後など濡れているときは要注意。
24、25番は隣り合って置かれていた。
巨石の下の小さな石仏。
岩の隙間やせり出した岩の下に安置されているものもある。
石仏の高さは50cmから1m位。右は洞穴状の5mほど奥に置かれていた。
30番。石仏は奥の方。時間がなかったのでここで引き返す。
参拝路の途中に見晴らしの良い場所があり、そこから向かいの山腹の集落が見えた。
棚田状の田畑や民家があった。
隠居山観音の33体の石仏のうちの3分の1しか巡れなかったが、あとで地元の人
に聞くとこのほかにも見どころが多いことを知った。巨石と石仏の参拝路は不思議
な雰囲気が漂っていた。パワースポットといえるような場所で時間があればゆっく
り訪ねたいと思った。