記事は昨日の続きです。天池も春から秋にかけてトンボの姿を多く見るが、この時季はさすがに少なくなる。
一方、小さな池の方は池の周辺は藪が刈られていて(多分I氏が整備されたもの)、落ち葉などがあり暖かくて居心地がいいのか、いろいろな種類のトンボが確認できた。昨日紹介以外のトンボとその他の昆虫を紹介します。
トンボがいる池の周辺の景色。紅葉も枯葉になり散り始めている。
池の上にかかる草の葉にとまるヒメアカネ。このトンボが最も多かった。
マユタテアカネなどと同じ赤色だ一回り小さいので区別できる。
アキアカネ♂。アキアカネはこれまでも12月に見たことがある。
翅が黄色のキトンボ。♂は背が赤い。このトンボが最も遅くまで活動する。
ほかのトンボに比べ池の上を単独で飛んだり
連結状態で飛んでいるものもいて元気なことが分かる。ここではさらにもう1匹が
加わっていた。水底の落ち葉が幼虫の生息場所に適しているらしい。
陽だまりなのでトンボ以外の昆虫もいた。ショウリョウバッタ褐色型。
コバネイナゴ。バッタ類はたくさんいて足元からばらばらと飛び立つほど。
影が映って分かりづらいが寄生蜂の1種。尻に長い針(産卵管)があり、ほか
の昆虫の幼虫などに刺して産卵するという生態をもつ。
木の葉の上にいたヤドリバエの仲間。体長1cmくらい。
池の周囲の木に絡んで実をつけたサネカズラ。
池の上の落ち葉。やがて水底に沈みトンボの幼虫が冬越しする。
この時季にでも活動するトンボがいることは知ってはいたものの、これほど多くの
種類がいることに驚きました。この池は周辺が山や林に囲まれていて、北風の影響
はほとんどなく、陽だまりで産卵する場所もあるという好条件が揃っていることが
遅くまで活動できる要因と思われます。また、暖かな日が続きそうなのであるいは
まだまだ生き延びるかもしれません。後日また確認したいと思っています。