猫峠とはちょっと変わった名前であるが、猫と何か関わりがあるわけではないらしい。このあたり一帯は旧根尾村だったので「ねお」が「ねこ」になったともいわれているがそれも確証はなさそうである。
猫峠林道は国道157号線が険しい山あいをとおっていて、たびたび土砂崩れなどで通行止めになるので、その迂回路として1999年に開通したものでらる。しっかり舗装されていて林道としては走りやすい道である。
猫峠林道途中から見た能郷白山。標高1627mで奥美濃の盟主と言われる山である。
右側の鞍部が目指す温見峠。まだはるかに遠い。
朝方曇っていた空は一転晴れてきた。
林道の途中に小さな滝があった。この付近を散策。
滝の近くに咲いていたシロヨメナ
道路わきにワルナスビが群生。薄紫色で里で見るものと少し違う。
シダの葉で日光浴のサカハチチョウ
小さなハナタデにとまったら裏返しになって翅の裏が見えたサカハチチョウ。
だいぶん下ってきたあたり。
大河原地区に到着。ここは比較的広い地区でかつて集落があったが昭和56年廃村になった。
橋の上から地区を流れる根尾西谷川を見る。この川の左側あたりに集落があったのだろう。
上流方面。かなりの水量である。この周辺も民家があったと思われる。
下流の黒津地区行くにも距離が長く、途中は険しい峡谷がありその黒津も廃村になっている
くらいでとても暮らしていけなかった集落だったと思われる。
奥地にしては広くて明るい感じのする場所であるが、わずかの畑と山林業で暮らしを立てて
きたのだが過疎化が進み廃村となった。山並みとススキが当時をしのばせる。
集落がなくなってから約40年経過し、廃屋さえなくかつて人が住んでいたと思わせるものは
何も見当たらない。草木に覆われた原野が広がっているだけである。大河原地区に関しては
もう一つ歴史に残る出来事があったが、今回の記事の最後に紹介したいと思います。