「まるで、恋してる時の目よ」
何も返せない。
サエコの屈託ない笑顔を見ていると、怒る気も失せてきた。
「ねぇ、どうだったの?レン彼」
「どうって…」
「希望のタイプ、あんたが惚れてる”登坂広臣にそっくりな人”ってカキコんだから、そこそこ似てたんじゃないの?」
サエコ、興味津々ね。
そっくりさんのレベルじゃない。
近くで綺麗な顔も眺めた。
登坂広臣そのものだった。
キスも…した。
朝までその腕に包まれて…
そんなこと、サエコに言えるわけない。
「そこそこ似てた」
「そうなんだ❗スゴいね、レン彼」
「料金支払うよ、いくらなの?」
「あ!いーのいーの。初回のキャンペーンての?お試し価格だったから」
「それでも何千円とかでしょ?」
「ん?ぶっちゃけ1000円。バースデイプレゼントにしちゃ安すぎよね?今日は私にゴチさせてね」
1000円?
あのクオリティで…そんなワケないでしょ?
to be continued…