「どういうことなの?ちゃんと説明して!」
「勝手にレンタル申し込んだのは謝る💦」
「私の名前で?」
「違う違う💦派遣先を指定したのよ」
「派遣先って…」
「彼、家じゃなくて駅からの帰り道に立ってたのよ!」
「住所入力してないもん💦あんたがいつも使ってる通勤経路を伝えただけよ」
「ホントに?」
「だってレン彼って、派遣先の自宅には入っちゃいけない決まりでしょ?」
サエコの言った通りだ。
彼は私のマンションを知らなかった。
でも、家の中に入ってきて…
「だってさ。あんた消えてしまいたい…なんて言うから」
元彼と別れて…
自分がとてもつまらない女に思えてきて…
死にたい…まではいかなくても、消えてしまいたいって思った。
サエコの前で、そう愚痴った。
「無断でレンタルしたのは悪いって思ってる」
「でもさ、嫌じゃなかったでしょ?」
「なんでそう言いきれるの?」
「今日のあんた、凄く穏やかな顔してるから」
to be continued…