三代目❤夢小説 『NAOTO編74』 | マヤブログ(妄想ストーリー)

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現在は三代目ファンフィクション専用垢です。
ちょいと前にブログ、オリジナル漫画、なんちゃってキャラ弁etcを公開してました。時々「はじこい妄想ストーリー」や「BTS妄想ストーリー」も気まぐれに書いてます。

「ナポリタン…美味しい!」


「これホントに臣が作ったの?店で出てくるやつじゃん」


まりあと直人がパスタを絶賛する中、臣が隆二の方に視線を向けると、口周りをオレンジ色に染めてモゴモゴ頬張っている。


「想い出の味なんで、店まで行ってレシピ教わったんです」


「そうなんですね、本格的」


「相手はすっかり忘れてますけど」


隆二の隣で子供用の椅子に踏ん反り返って、隆臣も口の周りがドロドロになってる。


「そっくり親子め」


「ん?臣、なんか言った?…あ〜あ!たっくんお口周りにいっぱいついてるよ💦」


「お前もだよ」


「おとーしゃん!しゅーぷないの?」


「え?スープ食べたいのか?隆臣」


「おやしゃい沢山のがいい!」


「あ!私作ります!」


まりあが席を立った。


「え?いいの?パスタ冷めちゃうよ」


臣が見上げて言うと、まりあはニコッと笑顔で返した。


「キッチンお借りしますね。すぐに出来るのでパスタは後でチンさせて下さい」


「OK、ラップしとくね!ありがと」


まりあはキッチンに立ち、素早く調理を始めた。


「いいんですかね?お願いして」


臣が直人に尋ねると、直人はまりあを見ながら答えた。


「その方が色々気も紛れるんじゃないかな?」


「そっか…」


「それに俺もまりあの手料理食べてみたいし」


「付き合ってるんですか?」


「うん、今ははっきり言えないけど、大切な人だよ」


「うちは気兼ねいらないんで、いつまでも使って下さい」


「ありがとね、ここなら安心だよ」


「ところでさ、さっきの想い出の味って…」


「共有する相手が気づいてないんで、もういいっす」


臣が隆二の方を振り向くと、ほぼ完食して水を飲んでいる。


隆臣の姿が見えない。


「あれ?いつのまに…どこ行った?」


「たっくん?先生のとこだよ」


リビングの続きにあるキッチンを見ると、食べこぼしを受けるアンパンマンの食事用エプロンをつけたまま、口をオレンジに染めた隆臣がまりあの横に立っている。


「ありゃ!自分で脚台持っていって、ちゃっかり隣で立ってるよ」


「たっくん、もっとちっさい頃は大人しかったのに、活発になってきたね」


「動物園デビューの頃からいろんな人に出会って、一気に成長したみたいです」




「隆臣くん、お口にいっぱいついてるよ。待ってね」


まりあが近くにあったティッシュを数枚とって、隆臣の口についたソースを綺麗に拭いた。


「しぇんせい、ありがと♫」


「まりあって呼んでね、隆臣くん」


「いーの?しぇんせいでしょ?おねーしゃん」


「それは保育園だけでいいよ」


「まりあ」


「はい!」


「しゅーぷまだぁ?」


「もうすぐできるから待ってね」




「もう呼び捨てにしてる…」


臣は笑ってキッチンの二人を見ている。


「たっくん最強だな  笑」


「すいません💦」


「それより相方の世話」


「え?…あー!隆二、こっち向け」


「ん?どした…」


臣もティッシュを数枚取って、隆二の口元を拭いた。


「ついてた?サンキュー」


「…あれ?前にもこんなシーンなかったっけ?」


「もういい、思い出さなくても」


臣は最後に指で隆二の口元を拭い、手についたソースをチュっと舐めた。


その様子を見ていた直人が軽く溜息をついた。


「やれやれ…まりあが二人のイチャラブに当てられないか、それだけが心配だよ」



つづく









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