入院3日目。

まだ集中治療室。ここでも新人看護師がベテラン看護師の指導を受けながら対応。歩行訓練ができれば尿管が抜けるとのことだったが、新人看護師が歩行距離を勘違いして短距離歩行で終了したところ、ベテラン看護師が「その距離じゃあ尿管は外せないよ」「あと3分で一般病棟からお迎えが来ちゃう。もう尿管は一般病棟に戻ってから外してもらうしかないね」等のやりとりが丸聞こえ。なお、自分には一切の説明が無く、尿管を付けたまま一般病棟へ。一般病棟に移動すると部屋の変更があり、トイレ付となりラッキー(1日8800円)。新しい個室はテレビ、冷蔵庫も無料であった。一般病棟移動後間もなく、尿管は外してもらえたが、左手の点滴が抜けているにも関わらず、点滴の針を抜いてもらえていない。看護師に聴いたところ、「午後にまた外しに来ます」と言われたが、その後、看護師が来る様子もなく、結局外れたのは5~6時間ほど経過した午後3時過ぎだった。ようやく点滴、尿の管が外れて楽になる。しかし、まだ肺のドレーンの管が付いており、ベッドでは、肺のドレーンの管は左側、テレビは右側で、なかなか体制をとるのが難しい。

21時の就寝後は、痛みから寝返りや摺り這いができず、寝苦しい夜を過ごす。腹筋で起き上がることもできないため、電動ベッドの頭のモーターを使い寝起きを繰り返す。(結局、肺のドレーンの管が取れるまで自力で体を起こすことができなかった)食事は全て摂取している。胸のドレーンの管からは術後、300CCほどの血液と少量の水が出ていた。なお、深呼吸をするとドレーンのケースが一緒に膨らんだりすぼんだりして肺の状態確認ができるようで驚いた。

 

入院4日目。

朝食を待つも、届くのが8時過ぎでお腹がすく。10時頃妻にパジャマを取りに来てもらう。夕方までに洗って持参するとのこと。胸の排液用の細い管が抜け、歩行が自由になる。調子に乗って館内の図書室に行き、ブラックジャックを読んだり、癌のパンフレットをもらったりと、結局4500歩も歩いてしまい、息切れ。17時30分頃、妻に着替えとハーゲンダッツのバニラアイスを持ってきてもらうが、その際、歩きすぎを注意される。看護師さんにも階段上りはやりすぎ、廊下の端から端までで充分と言われる。手術後、16時に初の洗髪+下半身シャワーを利用。夕方になり微熱が出る。看護師さんに伝えると睡眠時に痛み止めを持参するよう引き継ぐ、と言われたため、21時から深夜1時まで4時間以上待つも看護師が来ないためナースコールを押し、薬を依頼。翌日忘れていたと謝罪される。夜中の看護師は3人で回していると聞き、大変な仕事と認識。また、日頃から親の介護で大変なのに、自分のことに気遣い、入院中に何度も来てくれる妻にも感謝の気持ちを改めて感じる。