先日、福岡に行ったのですが、それは親戚の結婚式に出席するためでした。
我が家の男ども三人、アホ面を飾るべく白いネクタイをして披露宴の席に着席してあらまあびっくり！ ……あらまあびっくり、なんて平気で書けてしまう自分にまず吃驚だよと思ったりもするがそれはさておき、本当に驚いたのは、我が家族を除いて誰一人として、白いネクタイを巻いていないということでした。
結婚式＝礼服に白ネクタイ、という図式は鉄の公式だと信じ、これまでの人生……まぁ五～六回は結婚式出ましたかね、そのすべてにおいて白いネクタイを巻いていった私でした。それはそれは、白い日々でした。そういえばその頃は、他の人のネクタイなんか気にしたことがありませんでした。でも確かに、これまで出た披露宴では大半の人が白いネクタイを着用していた気がします。そのはずです。
ところがその日の披露宴、総勢七十余名の出席者、その半分が男性として三十数名は、我々を除いて誰一人として白ネクタイではありませんでした。同じく出席していた弟がそっと知らせてくれたので見回してみると、たしかにゼロでした。ノーホワイト！ ノーホワイト！
実は私、白いネクタイってどうも好きではありません。それなのにただ、「そういう儀礼だから」という理由だけでホワイトで首を絞めていました。一度も疑問に思わずに。
私は関西在住の人です。そして、これまで出た式は全部関西で開催されたものです。そういえば結婚式・披露宴というのは、トランプの大富豪のごとく地方によって独特のきまり、いわばローカルルールがあると言われております。名古屋は派手、とか有名ですよね。
つまり、まさか……披露宴で白いネクタイを巻いていくというルールがあるのは関西だけなのではないでしょうか。我々は井の中のフロッグメンであり、「日本全国どこでも白ネクタイ」と頑迷に信じ込んでいただけなのではないでしょうか！（海外ではそんな格好悪いルールないという自信があります）
どうにも行き詰まった気分となった私は、答を求めてデュラン・デュランに質問してみたのでした。
ニック・ローズあたりなら教えてくれるのではないかと……あの人けっこう良い人そうだし。（※イメージだけで語ってます）
ローズのネクタイを確認しましたが白くありませんな！ ていうかル・ボンにいたってはネクタイすらしてないよ！